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飛程

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は飛程に関して書きたいと思います。
放射線取扱主任者試験では飛程に関する問題は非常によく出題されています。
 
平成17年度物化生問3Ⅱ
平成18年度物理問13,16
平成18年度物化生問3
平成19年度物化生問1Ⅱ
平成20年度物理問16
平成22年度物理問15,17
平成23年度物理問11,12,13
平成25年度物理問11,12
平成25年度物化生問2Ⅱ
平成27年度物理問14
平成27年度物化生問1Ⅱ
平成28年度物化生問2Ⅰ
平成29年度物理問12
 
飛程に関しては、以下の公式は必ず暗記しておきましょう。
α線の空気中での飛程[cm]
 
 
β線のアルミニウム中での最大飛程R[g/cm2]
 
 
 
①と②では飛程の単位が異なることに注意しましょう
β線の最大飛程の単位[g/cm2]は物質にあまり依存しません。単位[g/cm2]を[cm]単位に変換するためには物質の密度で除すことも覚えておきましょう。
詳細は飛程についての記事をご覧下さい。
 
飛程にはもうひとつ必ず暗記しておかなくてはならない重要な公式があります。
阻止能とあわせて暗記しましょう。エネルギーや質量、速度に関係した公式です。

 

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例題を解いてみましょう。
以下の文章は正しいか誤りか?
「4MeVのα線の飛程と1MeVの陽子線の飛程はほぼ同じである」
 公式を用いて考えてみましょう。
 
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4MeVのα線の飛程を公式から求めると、
α線はヘリウム(4H)の原子核ですので、公式にヘリウムの質量数M=4、ヘリウムの原子番号z=2、そしてエネルギーE=4MeVを代入して、
 
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同様に、1MeVの陽子線の飛程を公式から求めると、
陽子線は水素(1H)ですので、公式に水素の質量数M=1、水素の原子番号z=1、そしてエネルギーE=1MeVを代入して、
 
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となります。
よって、
「4MeVのα線の飛程と1MeVの陽子線の飛程はほぼ同じである」は正しいことになります。公式をしっかりと暗記して自分で計算できるようにしましょう。
 
平成25年度物理問11では「2MeVのα線の飛程と1MeVの陽子線の飛程はほぼ同じである」の正誤を問う問題が出題されています。
本日の問題に関連する内容として以下の記事もあわせて読んで勉強して下さい。