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核種の暗記②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
先週、核種について今年度(平成29年度)の物理の試験問題から抜粋した記事を記載しました。今日は化学の試験問題から少し見てみたいと思います。
核種に関する問題は化学の試験で最も多く出題されるかと思います。周期表と絡めた問題や核種の性質や用途などに関する問題が出題されています。

平成29年度の化学の試験では、

問1は安定同位体についての問題です。重要元素の安定同位体放射性同位体は暗記しておかなくてはなりません。
選択肢A及びBの炭素11Cや酸素15Oについては13Nや18Fと共にPET(陽電子放射断層撮影)製剤に利用される核種であることも覚えておく必要があります。選択肢C及びDに出題されている核種は低エネルギーβ線放出核種としても重要です。これらの核種については半減期、エネルギーともに覚えておきましょう。

問2で出題されている核種については問題文に記載がなくても半減期は全て暗記しておかなくてはならない核種です。エネルギーも是非覚えておきたい核種です。

問4の226Raや222Rnは放射平衡で毎年必ずと言ってよいほど出題されている重要核種です。ウラン系列に属することや半減期は暗記しておく必要があります。

問6は235Uの核分裂生成核種です。
131I、137Cs、90Sr、99Mo、140Baなどは第一種試験では出題頻度が高い重要核種です。90Sr、99Mo、140Baは放射平衡でも重要です。

問9の55Mnはアクチバブルトレーサーとして利用されます。

問10のヨウ素は第一種試験では出題頻度が非常に高い重要な元素です。過去問題で出題されやすい同位体の性質、用途などは押さえておきましょう。

問11は三重水素トリチウム)に関する問題です。過去問題でもよく出題されている形式の問題です。

問12の137Cs、60Co、241Amのγ線エネルギーは暗記しておかなくてはなりません。

問13は代表的な天然放射性核種に関する問題です。天然放射性核種もいくつかありますが暗記しておきましょう。

化学を勉強する上で元素記号はどうしても避けては通れません。
化学が苦手な方は、この元素記号や化学式が分からず先入観として苦手意識を持っている人が多いように思います。まずは周期表をしっかりと暗記し、元素記号と元素名を覚えることから始めてみると、化学という科目に対して少しずつ苦手意識がなくなっていくかと思います。
全ての科目で共通することですが、
「覚えることをしっかりと覚えること」
これがまず勉強の基本です。

周期表や放射性核種の覚え方に関しては、このブログでも以下の記事に少し記載してあります。周期表の覚え方に関しては、インターネット上にも語呂合わせがたくさんありますので自分で覚えやすい方法で覚えて下さい。
 語呂合わせ①(周期表の覚え方)
 語呂合わせ②(放射性核種)