放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

被ばく線量と障害

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
先日、放射線防護に関して「平成28年度管理測定技術問5Ⅰ」からの抜粋の記事を掲載しました。少しおさらいしましょう。

人が全身に一度に大量の放射線を受けた場合には受けた放射線量により起こり得る障害が異なってきます。確定的影響のしきい線量としても重要ですので必ず暗記しておきましょう。(線量数値はおおよそです)

 0.25Gyより少ない:臨床的症状は見られない 
 0.25Gy:リンパ球の一時的な減少
 0.5Gy:骨髄の造血機能低下、血球の供給停止
 1Gy:1割程度の人に放射線宿酔(めまいや嘔吐など)
 1.5Gy:骨髄の影響により死亡する人が現れる(骨髄死) 
 3-5Gy:50%の人が死亡(LD50(60))
 7-10Gy:ほぼ全員が死亡(LD100(60)) 
 5-15Gy:消化器官の障害が起こる(クリプト細胞死 10~20日で死亡)
 15Gy以上:中枢神経の破壊(5日以内に死亡)
 


これらのしきい線量の値と症状は生物、管理測定技術の試験で非常によく出題されていますのでしっかり勉強しておいて下さい。

もう少し詳しい内容は以下の記事にも記載していますのでご覧下さい。。
 急性放射線症
 骨髄死、腸死、中枢神経死