放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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年代測定

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日はちょっと一息で、最近の放射線に関するトピック記事の紹介を致します。
先日5月15日のニュースに、纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)で見つかったモモの種から放射性炭素(14C)を利用して年代測定を行ったという記事が載っていました。

 纒向遺跡 測定した教授「集大成」モモの種年代測定

炭素原子12C、13C、14Cのうち、放射性の炭素は14Cのみです。
死滅した動植物の内部では、放射性の14Cだけが時間とともに減少していく特徴を利用して加速器質量分析法により年代を測定することができます。加速器質量分析法は遺物に残る炭素からそれぞれの比率を調べる手法で、14Cの比率が小さいほど古い年代の遺物ということが分かる仕組みです。
国内で初めてこの装置を導入したのが、今回測定を行った名古屋大学とのことです。

14Cを利用した加速器質量分析法による年代測定は少し前の記事でも紹介しました。
 炭素(C14)

14Cを利用した年代測定に関しては、実際の放射線取扱主任者試験でも物化生の教科で出題されています。

 平成21年度物化性問3Ⅱ
 平成26年度物化生問3Ⅲ
 平成29年度物化生問3Ⅲ

 平成30年度化学問24

過去問題を解いて年代の計算を自分でできるようにしておいて下さい。