放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

五肢択一式問題正解選択肢 生物③

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日は生物の五肢択一式の過去問題から正解の選択肢を掲載します。
生物は確実に暗記しておけば高得点が望めますので頑張ってしっかりと覚えて下さい。
本日は全身被ばくについての正解の選択肢です。
放射線を全身に被ばくした際に起きる現象や症状はしっかりと覚えておきましょう。
急性放射線症や放射線宿酔、骨髄死、消化管死などは放射線取扱主任者試験では非常によく出題されています。しきい線量や起こりうる障害、時期などと合わせて暗記しましょう。
 
第一種放射線取扱主任者試験2015年度物化生問5Ⅰ
高線量放射線を一度に全身被ばくしたような場合、被ばく直後から数か月の間に現れる障害を急性障害という。線量によって症状は異なるが、典型的な経過は以下の4つの病期に分けられる。被ばく直後から数時間以内に悪心、嘔吐、食欲不振、めまいなどいわゆる(A)放射線宿酔と呼ばれる非特異的な症状が現れる(B)前駆期、これらの症状が一時的に消失する(C)潜伏期、骨髄や消化管の障害、脱水など多彩な症状が現れる発症期、及びその後の回復期あるいは死亡である。
障害の現れ方やその時期は、線量及び臓器・組織によって異なる。例えば、ヒトが高線量のγ線を全身被ばくした場合に医療処置がなされないと、5~10Gyでは3~4週間程度で(D)骨髄の障害により、10~20Gyでは10~14日程度で(E)腸管の障害により死亡する危険性が高い。
 
【全身被ばく】
・動物種により致死感受性が異なる(2005生物問16)
・細胞再生系では幹細胞の障害が主因である(2005生物問16)
・造血器系障害は骨髄移植により回復できる可能性がある(2005生物問16)
・末梢血中の顆粒球数は全身被ばく後24時間以内に一過性に上昇する
                             (2006生物問16)
・10Gyのγ線全身被ばくは治療により延命できる(2006生物問17)
放射線宿酔は1~2Gyの全身被ばくでも出現する(2006生物問17)
・骨髄死は速中性子線被ばくの場合はγ線被ばくよりも低い線量でみられる
                             (2007生物問10)
・骨髄死は半数致死線量程度の被ばくの場合にみられる(2007生物問10)
・半数致死線量の被ばくでは骨髄死が起こる(2008生物問11)
・骨髄死は消化管死よりも潜伏期間が長い(2008生物問11)
・血小板減少は、骨髄死の原因の一つである(2009生物問13)
・骨髄死はLD50/60の放射線量を被ばくしたときの主な死因である(2009生物問13)
・臓器により細胞致死感受性が異なる(2011生物問16)
・線量率が低い方が致死線量は高い(2011生物問16)
・高線量率で被ばくした場合に生じる生殖細胞の減少は身体的影響である
                             (2011生物問25)
・低線量率で被ばくした場合に生じる体細胞のがん化は身体的影響である
                             (2011生物問25)
・晩発影響にはしきい線量があるものとないものがある(2011生物問25)
・ヒトの半致死線量は3.5~4.5Gyである(2012生物問12)
・4Gyの被ばく後24時間以内に末梢血中の顆粒球数が上昇する(2012生物問12)
・20Gyの被ばくでは消化管障害が主な死因となる(2012生物問12)
・骨髄死の治療方法として骨髄移植がある(2013生物問11)
・治療しなければ4Gyの被ばくで約半数のヒトが骨髄死で死亡する(2013生物問11)
・腺窩細胞(クリプト細胞)は絨毛上皮細胞よりも放射線感受性が高い(2013生物問12)
・脱水は腸死の直接の原因の一つである(2013生物問12)
・被ばく線量が大きくなると中枢神経死に至るまでの期間は短くなる(2013生物問14)
・血管障害は中枢神経死の直接の原因の一つである(2013生物問14)
・血小板減少は、骨髄死の原因の一つである(2014生物問12)
・LD50/50の放射線量を被ばくしたときの主な死因である(2014生物問12)
・ヒトの場合には半致死線量は60日以内に半数の個体が死亡する線量をいう
                             (2015生物問11)
・骨髄死では感染症と出血傾向が死の原因として重要である(2015生物問11)
・ヒトの半致死線量(LD50)を決めるための観察期間は60日である(2016生物問12)
・8Gy以上の被ばくにより意識を喪失することがある(2016生物問12)
・2Gyの被ばくで白血球減少が生じる(2016生物問24)
・8Gyの被ばくで放射線肺臓炎が生じる(2016生物問24)
・好中球は被ばく直後に一過性に増加することがある(2017生物問11)
・治療しない場合、ヒトの半致死線量は3.5~4.5Gy程度である(2017生物問11)
・急性放射線症の前駆期では5Gy被ばく後3時間以内に発熱が見られる
                               (2018生物問16)
・急性放射線症の前駆期では10Gy被ばく後1日以内に頭痛が見られる(2018生物問16)