放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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最終チェック 生物編②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日も試験直前対策を行っていきましょう。今日は生物編②です。


「5.臓器・組織レベルの影響」
放射線の影響が強く現れる条件として、ベルゴニー・トリボンドーの法則(細胞分裂頻度が高い、将来行う細胞分裂の数が多い、形態および機能が未分化)は暗記しておきましょう。また、骨髄、精巣、腸、皮膚、毛のう、水晶体などの細胞再生系は常に盛んな細胞分裂を行っており、細胞が新しく造られる臓器・組織で幹細胞と呼ばれます。これらの細胞再生系は放射線高感受性です。特徴をしっかりと暗記しておきましょう。

造血臓器は白血球や赤血球などの血液細胞を作り出す臓器です。造血臓器に関しては生物の試験でよく出題されていますので基本的なことは必ず暗記しましょう。

赤血球、白血球(リンパ球、顆粒球)、血小板などの特徴は暗記しておきましょう。
被ばく日数と血球数の変化を表す図は自分で描けるようにしておきましょう。
皮膚の放射線障害については潜伏機関や症状について複雑ですが、おおまかには初期紅斑→水泡→びらん・潰瘍の順です。過去問題に出題されているような線量と症状については暗記しておきましょう。
白内障についても線量と症状は暗記しておきましょう。

「6.個体レベルの影響」
骨髄死、腸死(腸管死)、中枢神経死について線量と症状を暗記しておきましょう。
特に
骨髄死、腸死(腸管死)は放射線取扱主任者試験でも非常に出題頻度が高い分野ですのでしっかり勉強しておいて下さい。
また、急性放射線症については放射線宿酔とあわせて前駆期、潜伏期、発症期、回復期も押さえておきましょう。

「7.胎児影響」

胎児被ばくは生物の試験で毎年1問は必ず出題されている重要分野ですので、着床前期、器官形成期、胎児期に関して発生する影響、期間、しきい線量を暗記しましょう。

「8.放射線影響の修飾要因」
LET(線エネルギー付与)の定義、高LET放射線、低LET放射線の特徴について覚えましょう。生物学的効果比(RBE)の定義は覚え、またLETとの関係を表す図は自分で描けるようにしておきましょう。RBEが極大となるLETの値は覚えておきましょう。

「9.生物領域における放射線の利用」
標識化合物とその使用方法については毎年必ず出題されていますので確実に暗記しておきましょう。がん治療に関しても出題頻度が高い分野です。酸素効果や温度効果、防護剤などと合わせてしっかり勉強しておきましょう。
核医学に関しては、使用される核種と線種、エネルギー、また利用される検査の種類などを押さえておきましょう。PET製剤の4つの核種は必ず覚えておきましょう。

「10.体内被ばく」
核種と沈着する臓器の親和性については暗記してきましょう。とりわけ、ボーンシーカーは出題頻度が高いので確実に覚えておきましょう。
生物の試験での計算問題のほとんどは有効半減期に絡めた問題ですので、物理学的半減期、生物学的半減期、有効半減期の関係を表す公式は必ず暗記して自分で計算できるようにしておきましょう。
体内放射能の測定方法として、全身カウンタ法(ホールボディカウンタ:WBC)やバイオアッセイ法については物化生や管理測定技術の試験でもよく出題されていますので、測定方法、特徴などは確実に押さえておきましょう。