放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

放射線用語と単位に関する問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
新年に入り10日が経ちましたので、日常が戻りつつあるかと思います。
学生の方も学校が始まり、社会人の方も通常業務で毎日忙しく仕事をしているかと思います。忙しい合間に勉強をするのは大変ですが、毎日少しずつでも勉強時間を作って下さい。
今日は放射線用語と単位に関する演習問題を掲載致します。
放射線用語と単位に関する問題は放射線概論と過去問題をしっかり勉強すれば確実に得点できますので頑張りましょう。


問 放射線の線量に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

① 実効線量は、各臓器・組織の等価線量と組織加重係数の積の合計値である。
② 線量当量は、組織の吸収線量と放射線加重係数の積で表される。
③ 等価線量は、臓器・組織の吸収線量と線質係数の積で表される。
④ カーマは、荷電粒子に対してのみ使用することができる。
⑤ 照射線量は、γ線に対しては使用することができない。


用語の定義は覚えておかなくてはなりません。
実効線量は、等価線量と組織加重係数の積で表されます。単位はシーベルト[Sv]になります。よって、①は正解です。

線量当量は、吸収線量と線質係数の積で表されます。単位はシーベルト[Sv]になります。よって、②は誤りです。

等価線量は、吸収線量と放射線加重係数の積で表されます。単位はシーベルト[Sv]になります。よって、③は誤りです。

カーマは、X線γ線または中性子線などの間接電離放射線(非荷電性放射線)に対して使用されます。単位はグレイ[Gy]になります。よって、④は誤りです。
カーマの定義としては、任意の物質にX線γ線あるいは中性子線などの間接電離放射線(非荷電性放射線)が入射して相互作用や核反応を起こしたときに放出された荷電粒子の初期の運動エネルギーの総和をその物質の質量で除したもので制動放射線で逃げたエネルギーも含めます。

照射線量は、空気をX線γ線で照射したときの電離電荷量と定義されます。単位は[C/kg]になります。よって、⑤は誤りです。照射線量は「空気」にのみ適用される語句で放射線も「X線」と「γ線」に限定されることを覚えておきましょう。

よって、最も適切なものは①となります。

放射線用語と単位に関する問題は毎年必ず物理の試験で出題されています。平成29年度試験では物理問24に単位の問題が出題されています。過去問題をしっかりと勉強しておけば得点できます。

本日の問題に関する内容は、このブログでは以下の記事にまとめてありますので是非自分で勉強して下さい。
 単位①
 単位②