放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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PLD回復

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
4月も半ばを過ぎました。
試験まで4か月余りとなり、本格的に勉強を始めなくてはならない時期に来ています。必ず今年の試験で合格できるように一緒に頑張りましょう!
前回は細胞が損傷を受けた場合の回復の一つであるSLD回復についての記事を紹介しました。今日は細胞が損傷を受けた場合のもう一つの回復であるPLD回復について是非覚えて下さい。

PLD回復(潜在的致死損傷からの回復)
本来であれば死に至る細胞が、照射後に置かれる条件により損傷が回復することをいいます。
(第7版放射線概論P.275)

PLD回復で覚えたいこと
・PLD回復には以下の2種類があり、6時間以上経過した後に条件を変えてもPLD回復
 は見られません。
 ①1時間以内に回復が終了するもの
 ②照射後2-6時間かけて回復が行われるもの

・高LET放射線中性子線、α線重粒子線など)ではPLD回復は無いか小さい
(高LET放射線ではDNA2本鎖切断が多くなり、回復は難しくなる) 
・生存曲線の直線部分の傾きが緩やかになる(D0が大きくなる)
・生存率の上昇は照射後6-7時間で最大となり、それ以降は変化しない

SLD回復、PLD回復は細胞の生存率曲線のグラフを用いて説明されることが多く、「肩」「直線部分の傾き」「D0」「Dq」「N」などといった言葉が出てきます。

細胞の生存率曲線に関しては、4月13日の記事(細胞の生存曲線)で紹介していますので是非ご覧ください。PLD回復に関する過去問題は4月14日のSLD回復の記事にまとめて記載してあります。