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原子の構造に関する問題②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は原子の構造に関する演習問題を一緒に解いてみましょう。

問 次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
原子番号は、原子核内の陽子数に等しい。
②陽子、中性子、電子を総称して核子という。
③質量数が等しい核種を同重体という。
④陽子の数が等しい核種を同位体という。
中性子の質量は陽子の質量より大きい。

陽子、中性子、電子、原子核、質量数、原子番号など原子の構造における基本事項や同位体、同重体、核異性体、同中性子体などの定義は必ず暗記しておいて下さい。

原子番号原子核の中の陽子数と等しくなります。質量数は陽子数と中性子数の和になります。①は正解です。
核子原子核を構成する陽子と中性子の総称になります。電子は原子核内にはありませんので核子には含まれません。②は誤りです。
同重体の関係にある原子核では原子番号は異なりますが、陽子数と中性子数の和、すなわち質量数が同じになります。③は正解です。
同位体の関係にある原子核では原子番号が同じで質量数が異なります。
原子番号が同じということは陽子数が同じことを意味します。④は正解です。
中性子の質量、陽子の質量、電子の質量は暗記しておきましょう。中性子の質量は陽子の質量より大きくなります。⑤は正解です。
 
 陽子の質量(静止エネルギー): 1.6726×10-27 kg (938.3MeV)
 中性子の質量(静止エネルギー): 1.6749×10-27 kg (939.6MeV)
 電子の質量(静止エネルギー): 9.1×10-31 kg (0.511MeV)
 
よって、最も不適切なものは②になります。

平成21年度物理問5、平成27年度物理問5は本日の演習問題の類似問題になります。
平成30年度(2018年度)でも、第一種試験で物理問4、化学問16に、また第二種試験では管理技術Ⅰ問1Ⅰに類似の問題が出題されています。是非復習をかねてもう一度解いてみて下さい。
本日の問題に関連する内容として、本ブログでは以下の記事がありますのであわせてご覧下さい。
 原子、原子核、原子質量単位