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平成29年度第一種試験問題について(化学)



【化学】
 放射線概論の全ての分野から概ね出題されており、難易度は例年並みといった感じかと思います。公式、核種、用語、気体発生や沈殿など基本的なことを覚えておけば合格圏の6割は得点できる問題かと思います。
 計算問題は、公式をしっかりと暗記しておけばそれほど難解な問題はありませんが、実際の試験では時間的にゆっくり解くことができません。過去問題をしっかりと勉強しておけばある程度の計算量は分かりますので、計算量から解く問題、捨てる問題をしっかりと見極める必要があります。
 全ての教科に共通することですが、計算問題が苦手な人は暗記すべきことをしっかりと覚えて得点することを心がけましょう。

 問3、問17、問18は基本的な化学反応式に関する計算問題です。化学反応式を書くことができモル量の計算が理解できれば解ける問題です。
 問8の陽子線照射に関する問題は難しく感じられたかと思います。
 問12のγ線のエネルギーに関する問題は、過去問題でも類似問題が出題されていますが、本試験では192Irのエネルギーが出題されていますので正答を選ぶのに迷ったかと思います。137Cs、60Co、241Amのγ線のエネルギーは必ず覚えておかなくてはなりません。
 問21は放射線を利用した分析方法に関する問題ですが、分析原理などの知識がないと難しい問題です。
 問24の中性子放射化分析に関する問題も難しく感じられたかと思います。
 問26の計算問題は過去問題でもあまり見たことのない問題です。問題文をしっかり読んで冷静に考えれば解ける問題ですが、実際の試験では時間的にもゆっくり考えている余裕がないかと思いますので時間が余ったら解く程度でよいかと思います。
 問29のフリッケ線量計に関する問題は過去問題でも頻繁に出題されています。

 化学は苦手意識を持っている人が多い教科ですが、基本的な問題を中心に過去問題をしっかり勉強し、暗記すべきことをしっかりと覚えておくことで6割は得点できる問題です。