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平成29年度第一種試験問題について(生物)



【生物】
 ここ数年の生物の問題を見ると、DNAの構造やたんぱく質に関する問題など生化学的な知識を要する問題も出題されるようになってきたと思います。ただ、これらの問題を正答できなくても、放射線概論や過去問題を通して基本的なことをしっかりと覚えておけば合格圏の6割は得点できるかと思います。

 問1のDNAに関する問題では、DNAの構造や複製については覚えておかなくてはならない内容です。選択肢Dの知識がなくても他の選択肢から消去法で正答が推測できるかと思います。
 問3の酸素増感比などの大まかな値などは覚えておくことが大切です。
 問5、問10のヒドロキシルラジカルアポトーシスは生物の試験では重要な用語ですが、これら2つの問題は難しかったかと思います。
 問7はたんぱく質の問題ですが、平成27年度の物化生の生物でも出題されていますので、過去問題をしっかり勉強していた方は正答できたかと思います。
 問9も過去問題に類題があります。
 問13の自然放射線に関する数値などはできるだけ新しい情報で覚えておいた方が良いかと思います。
 問14、問15などは線量と発症時期を暗記しておかなくてはならず、難しい問題かと思います。
 問19は難しい問題かと思います。
 問21のフォールアウトに関する問題は内容を知らなくても推測で正答できるかと思います。

 本年度の問題は専門知識を要する難しい問題も見られますが、その他の問題は間接作用やDNA損傷、染色体異常、胎内被ばく、遺伝的影響、高LET放射線の特徴、RBE、放射線加重係数、標識化合物など例年の頻出問題や基本問題が出題されていますので、過去問題をしっかり勉強して臨めば6割は得点できる問題かと思います。