平成29年度第一種試験問題について(物理)
【物理】
難易度は例年並みで過去問題をしっかり勉強して試験に臨めば6割は得点できる問題です。若干、計算を必要とする問題が多く時間配分が難しかったかもしれません。
難しい問題や正答に迷う問題もいくつかありますが、選択肢から消去法により正答にたどりつける問題もあります。
問2、問10はD-T反応に関する計算問題です。D-T反応、D-D反応に関する問題は近年よく出題されていますが、物理の試験での計算問題は初めてだったのではないでしょうか。物化生では平成27年度問2Ⅱで出題されています。
問8は過去問題と全く同一問題です。
問12の飛程に関する問題は難しかったかと思います。
問14はW値に関する問題ですが、酸素のW値はあまり出題されたことがないため正答に迷ったのではないでしょうか。
問18は光子と物質の相互作用に関する問題で、非常に良く出題されている問題ですので是非とも正答して欲しい問題です。図を覚えておくと簡単に解けます。
問25のような問題も初めてですが、基本的な定数の値は必ず覚えておかなくてはならないので是非とも正答して欲しい問題です。
問27は過去問題でかなり類似の問題があります。
問29はブラッグ・グレイの空洞原理に関する問題ですが難しかったかと思います。
その他の問題は過去問題でも頻繁に出題されている重要問題、基本問題ですので数年分の過去問題をしっかりと理解して試験に臨めば6割は得点できる問題かと思います。