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放射化分析に関する問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日も第7版放射線概論の章末の演習問題を掲載します。
化学の分野から6章「RIの分離法」の章末問題の問4(P.193)です。

放射化分析に関する問題です。放射化分析も第一種放射線取扱主任者試験では毎年のように化学で出題されています。公式をしっかりと暗記し、過去問題を解いて公式の使い方をマスターすれば難しい問題ではありません。得点できるように理解して下さい。


問4 原子量100で、中性子捕獲断面積2×10-25cm2の単核種元素のターゲット1μgを中性子フルエンス率1×1012cm-2・s-1で生成核の半減期時間照射するとき、生成放射能A(Bq)はいくらか。


本ブログの3月8日の記事(放射化分析)をお読みいただいている方にとっては難しくない問題かと思います。公式に代入するだけです。

公式のおさらいです。

  
 ここで、

 A:照射終了直後の生成核種の放射能[Bq]
 f:照射粒子束密度[n/(cm2・s)]
 σ:放射化断面積[cm2] (1barn=10-24cm2]
 N:試料(ターゲット元素)の原子数
 T:生成核種の半減期[s]
  t:照射時間[s]

また次の式で表されるSを飽和係数といいます。
 
 


本問題はこの公式に代入するだけです。
重量を原子量で割るとモルになります。モルにアボガドロ数を掛けると原子数になります。化学計算の基本ですのであやふやな方は本ブログの3月16日の記事(化学計算の基本モル、気体の体積、原子数)を是非お読み下さい。

 イメージ 1
  イメージ 2
  イメージ 3
  
となります。

過去問題をしっかりと解いて公式を使用できるようにして下さい。
(過去問題は3月8日の記事(放射化分析)参照)