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確率的影響と確定的影響

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今週末からはGWに入りますね。
日頃の仕事の疲れ、勉強の疲れを癒すことも大切ですので、大いにGWを満喫して下さいとまでは言えませんが、多少はGWを楽しんでお過ごしください。
しかし、8月に試験があることを忘れずに勉強もしっかりとして下さい。
今日は、生物の試験で出題頻度の高い「確率的影響」、「確定的影響」についての記事を紹介したいと思います。是非覚えて下さい。

〇確率的影響:しきい線量なし 全て晩発影響(がん、遺伝的影響)
〇確定的影響:しきい線量あり 大部分は急性影響
 放射線肺炎は急性障害であるが、数ヶ月で晩発影響である肺線維症に移行
 確定的影響で晩発影響は、白内障、再生不良貧血、骨折(骨壊死)、肺線維症、放射線脊髄症、穿孔など

確率的影響、確定的影響に関しては、第7版放射線概論P.252の線量と頻度、重篤度を表す図(以下の図)は自分で書けるようにしておくと問題を解く時に役に立ちます。

 イメージ 1
 
以下の文面も暗記しておきたいですね。
・国際放射線防護員会(ICRP)は、
放射線防護の目的は、確定的影響を「防止」し、確率的影響を「容認できるレベルまで制限する」ことにあるとしている。
・被ばくを伴う行為は、放射線障害を相殺するのに十分な便益を生む行為でなければ採用すべきでない。
放射線被ばくは経済性などを考慮して合理的に達成できる限り低く保つべきである。
ALARAの法則(as low as reasonably achievable)

防護の体系としては、
①行為の正当化
②防護の最適化
③個人線量限度

外部被ばくからの防護で重要なことは、「時間」、「距離」、「遮へい」の3つで、
①時間:作業の計画を立て、放射性物質を取扱う時間をできる限り短くする
②距離:放射線源との距離を可能な限り長くとり、被ばく量を減らす
③遮へい:放射線源と作業者との間に遮へい物を設置する

α線:衣類で十分 
β線:アクリル板1cm(高エネルーβ線制動放射の遮へいに鉛などが必要)
γ線:透過力が強いので鉛などの高原子番号の材料で遮へい
中性子線:水素を多く含む水やポリエチレンなどの材料で遮へい

以下の図はWikipediaからの引用図です。
 
イメージ 2
 
平成17年度生物問23
平成18年度生物問22
平成19年度生物問19,20
平成20年度生物問15,18,23
平成20年度物化生問6Ⅱ
平成21年度生物問22,28
平成22年度生物問17,20,21
平成23年度生物問21,24
平成23年度物化生問5Ⅲ
平成24年度生物問28
平成25年度生物問19
平成26年度生物問19,20,26,30
平成27年度生物問19,20
平成27年度物化生問5Ⅲ
平成28年度生物問20,28
平成29年度管理測定技術問1Ⅰ
平成30年度生物問19,20