放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

リンパ球、顆粒球、血小板、赤血球

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日の記事との関連事項として、リンパ球、顆粒球、血小板、赤血球などに関して是非覚えておきたいことについての記事を紹介したいと思います。

末梢血中の血球の分類(第7版放射線概論P.283)
 赤血球:核なし
 白血球:リンパ球(間期死)
      顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球、単球)
      顆粒球の種類によって、放射線影響の違いはない
 血小板:核なし

リンパ球
・およそ1日で最低値に達する
・回復は一番遅い
・減少のしきい値は0.25Gy
・減少は被ばく後24時間で観察可能(1-2Gyの全身被ばくで24時間以内に50%減)
 (第7版放射線概論P.496練習問題)
・リンパ球は高感受性間期死でアポトーシスを起す。

顆粒球
・骨髄芽球の感受性が最大 
・顆粒球の減少にはリンパ球よりも時間がかかる(3-4日で最低値)
・全身被ばく後、24時間以内に一過性に上昇する

 (2Gy以上の全身被ばくで2-3日以内)
 脾臓の貯蔵プールから一過性の放出が行われるためと考えられる
 初期白血球増加と呼ばれる

血小板
・骨髄死の直接的原因
・血小板の減少は顆粒球よりもさらに遅い(3-5日で減少し始め2-3週で最低値) 
・顆粒球よりも回復は遅くなる
・血小板は血液の凝固に必要で、血小板が減少すると出血性傾向がみられる

赤血球
・寿命が120日
・3-5日で減少し始め1ヶ月弱で最低値
・クロム酸ナトリウムは赤血球の寿命測定に利用される

リンパ球以外は放射線に対して抵抗性であり、照射で細胞死はない。
分泌が停止するので寿命で減少していく。

 

平成17年度生物問2
平成18年度生物問7,16
平成19年度生物問7
平成20年度生物問8,13
平成21年度生物問12
平成23年度生物問13
平成24年度生物問1,12
平成25年度生物問2,16
平成26年度生物問11
平成27年度生物問5
平成28年度生物問1
平成29年度生物問11
平成29年度管理測定技術問6Ⅱ
平成30年度生物問7
平成30年度物化生問5Ⅰ