放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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平成27年度第一種試験問題について



平成27年度の第一種放射線取扱主任者試験の問題を実際に解いてみた感想を簡単ですがコメントしてみたいと思います。(法令以外)

【物理】
難易度は例年に比べて少し難しかったように思います。
設問によっては迷う選択肢もいくつかありますが、明らかに正解、不正解が分かる選択肢もありますので消去法により正答にたどりつける問題も多くあります。
計算問題の中には計算量が多い問題もありますので時間的には少しきつかったかもしれません。問17などは過去にもあまり出題されたことのないような問題で戸惑った方も多いのではないでしょうか。
放射線概論と過去問題をしっかり勉強して試験に臨めば6割はどうにか得点できるかなと思います。

【化学】
難易度は例年並みといったことろではないでしょうか。
近年では平成24年度の化学が難しかったとの声をよく耳にしますが、それに比べればだいぶ解きやすい問題かと思います。
計算問題も標準的な問題が多かったかと思いますが、問25が少し戸惑った方もいるのではないでしょうか。
6割から7割は正答したい問題かと思います。

【生物】
生物に関しても、化学同様難易度は例年並みといったことろではないでしょうか。
ただ、問21や22など細かいところをついた問題も見られ、少し解答が難しい問題もいくつか見受けられます。
また、問24は実効線量係数を覚えていないと正直解けない問題のように個人的には思い、あまり良い問題とは言えないのではと思います。
6割から7割は正答したい問題かと思います。

【物化生】
難易度は例年並みといったことろではないでしょうか。
問1,2は物理からの出題で放射線概論の本文内容、また過去に出題された問題と類似しています。
問3,4は化学からの出題で過去の試験でも何度となく出題された問題です。問4Ⅰは10年ほど前の試験で似た問題が出題されています。
問5,6は生物からの出題で過去問題をしっかり解いておけば対応できるかともいます。問6Ⅰ,Ⅱは遺伝情報に関する問題で過去に出題されたことはあまりないかと思いますので戸惑った方も多いかと思いますが、問6Ⅲ,Ⅳは十分解ける問題です。
放射線概論と過去問題をしっかり勉強していれば、6割は十分正当できる問題ではないかと思います。

【管理測定技術】
問1,2は測定技術分野からの出題です。問1は過去問題でも似たような問題がありますが、問2のⅠはともかくとして、問2Ⅱ,Ⅲは放射線取扱主任者試験で問うべき問題であるとは言い難く、個人的には好ましい問題とは言えないように思います。
問3,4は管理技術分野からの問題で一般的な問題でもあるため放射線概論、過去問題をしっかり勉強した方なら十分得点できたかと思います。問5,6も放射線防護や内部被ばく、体内測定法に関する問題であり、過去にも似た問題がよく出題さているかと思います。
問2Ⅱ,Ⅲが全くできなかったとしても、他の問題で得点できれば、6割は十分到達可能かと思います。

【総合】
法令は解いていないので分かりませんが、上述した5教科に関しては総合的には例年並みの難易度かと思われますので、しっかり準備をして試験に臨めば合格圏内には到達できるのではと思います。

原子力安全技術センターのホームページに今年度の第一種試験の合格率は30.7%と載っています。過去10年間の中では3番目に高い合格率ですので、比較的得点しやすい試験問題だったのではと思います。

来年度の受験を考えている方はできるだけ早い時期から勉強を始めると余裕をもって試験に臨めますので、少しずつでも勉強を始めましょう。