放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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勉強方法



ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

放射線取扱主任者試験に合格するためには放射線概論と過去問題をしっかりと勉強する必要があります。

来年度、この試験を初めて受験しようと考えている方にとっては放射線概論は厚みもある専門書ですのでとっつきにくく感じられるかと思います。まずは放射線に関する基礎知識を簡単な読み物的な本やインターネットで学ぶと良いかと思います。

例えば、「放射線放射能 図解雑学 ナツメ社」や「放射線利用の基礎知識 講談社ブルーバックス」などは比較的読みやすいのではないでしょうか。
また、インターネットでは、東京都立産業技術研究センターが無料で配布している冊子「放射線放射能の基礎と測定の実際」や高エネルギー加速器研究機構が出している「放射線豆知識 暮らしの中の放射線」などは良いのではないかと思います。両者とも本ブログの左のカテゴリ中の「役に立つリンク集」でも紹介していますので一度ご覧ください。
今の時期から少しずつ放射線の基礎から学び、今年度3月までに放射線概論を一通り読み終えられるまでになると良いですね。そうすることで4月からはじっくりと過去問題に取り掛かることができます。

今年度の試験も含めて過去にこの試験を受験したことがある方は過去問題中心の勉強方法で良いかと思います。過去問題をじっくりと解きながら放射線概論に戻って、間違えた個所や苦手な分野を徹底的に復習して下さい。
過去問題はできるだけ多くの問題を解くことが大切です。試験直前から過去問題を解き始めても3年間分や5年間分を解くのが精一杯でなかなかそれ以上の過去問題を解く時間はないかと思います。来年度の試験に向けては今の時期からじっくりと過去問題を解き、試験までの10か月間でできるだけ多くの過去問題を解くことを心がけて下さい。

今年度(平成29年度)の試験で出題されたいくつかの問題を見てみますと、8~10年前の過去問題と同一もしくは類似(酷似)する問題が出題されているように思います。
原子力安全技術センターのホームページには平成22年度以降の過去問題が掲載されていますし、また市販の有名な過去問題集では過去6~7年分の問題が掲載されていますので、実際の試験問題はそれよりも少し前の過去問題を参考して作成されている可能性もあります。(あくまで可能性です)

今年度(平成29年度)の試験で出題された問題で過去問題と同一又はかなり酷似する問題の例を挙げてみると、

物理
 問8 :平成23年度物理問6と数値が異なるだけのほぼ同一問題
   問27:平成24年度物理問30と同一問題

化学
 問3 :平成18年度化学問5、平成20年度化学問6の類題
   問29:平成17年度化学問29と生成したFe(Ⅲ)の数値が異なるだけのほぼ同一問題

生物
 問9 :平成21年度生物問4、平成27年度生物問2の類題

物化生
 問1Ⅰ:平成19年度物化生問2Ⅱ、平成22年度物化生問1Ⅲの類題
 問1Ⅱ:平成21年度物化生問4Ⅲ、平成21年度物化生問2Ⅱの類題
 問3Ⅱ:平成18年度物化生問4Ⅰ、平成19年度問3Ⅱ、平成22年度問3Ⅱの類題
 問3Ⅲ:平成21年度物化性問3Ⅱ、平成26年度物化性問3Ⅲの類題

管理測定技術
 問1Ⅱ:平成17年度管理測定技術問3Ⅰ、平成25年度管理測定技術問1Ⅱの類題


物化生問1Ⅱは、本ブログの左のカテゴリ中の「役に立つリンク集」でも紹介している「2011年の佐々木慎一(KEK)講師の『7.放射線物理計測基礎論』」のP.18が出題元になっている可能性もあります。

過去問題を制する者は本試験を制するといっても過言ではありません。
今の時期からこれから10か月間の勉強計画をしっかりと立てて、できるだけ多くの過去問題を解いて力を付けて下さい。