放射平衡まとめ
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
以前、放射平衡に関して、以下の記事を紹介しました。
放射平衡は化学や物化生で非常によく出題されている分野です。
復習も兼ねてまとめてみたいと思います。
放射平衡は以下の3つに分類できます。
①永続平衡、②過渡平衡、③放射平衡が成立しない
全て重要ですので、是非理解するとともに式は暗記してください。
(第7版放射線概論P.134)
A:親核種1 B:娘核種2 C:娘核種3
親核種1の原子数
← 必ず暗記すること!
娘核種2の原子数
← 必ず暗記すること!
通常、娘核種2の最初の原子数N20=0であることが多い。
①永続平衡
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期に比べて非常に長いときに成立(T1>>T2)
・親核種1の放射能と娘核種2の放射能が等しくなる
娘核種2の放射能A2は以下の式に従って親核種の放射能A1に近づきます
②過渡平衡
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期に比べて長いときに成立(T1>T2)
・娘核種2の放射能は親核種1の半減期に従って減少していく
・娘核種2の放射能が親核種1の放射能よりも大きくなる
・娘核種2の放射能が最大となる時間では娘核種2と親核種1の放射能とが等しくなる
③放射平衡が成立しない
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期により短いとき(T1<T2)
・親核種1の放射能と娘核種2の放射能の和である全放射能が時間とともに初めから
減少していく
放射平衡が成立する、しないに関係なく娘核種2の原子数が最大になる時間は、
← 必ず暗記すること!
式は必ず暗記するか自分で導けるようにして下さい。
放射平衡に関する過去問題は、上述の2月2日、2月7日、2月8日の記事を参照