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化学反応式

 ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
朝夕はまだまだ寒く感じられますが、日中は暖かく春らしい日が多くなってきたように思います。明日から三連休の方も多いかと思いますが、天気も良く暖かい連休になりそうですね。
3月も残り2週間となりました。
年度末、忙しい毎日をお過ごしかと思いますが、8月の試験に向けてもそろそろ本格的に勉強するようにして下さい。

昨日は、化学計算に関する基本的な内容の記事を紹介しました。モル、気体の体積、原子数は化学の試験によく出題されていますのでしっかりマスターして下さい。
今日は、昨日の記事に関連する内容として化学反応式に関する記事を紹介したいと思います。
 
例えば、平成26年度の化学問21に出題されている反応式を例にしてみましょう。
「Ca
CO3酸と反応させるとCO2が発生した」
これを化学反応式で書くと、
例えば次の2つのような式になります。
 
 イメージ 1 ①
 
 イメージ 2 ②

化学反応式では、左辺と右辺の元素記号の数が一致していなくてはなりません。

例えば①式では、
CaやC、またClに関しては、左辺も右辺も1つとなっています。
Oに関しては、左辺も右辺も3つで等しいですね。
Hに関しては、左辺も右辺も2つでこれも等しくなっています。

この化学反応式①から分かることは、
1モルの炭酸カルシウム(CaCO3)と2モルの塩酸(HCl)が反応して、1モルの塩化カルシウム(CaCl2)と1モルの水(H2O)と1モルの二酸化炭素(CO2)が発生するということです。

モルを質量に換えると、
炭酸カルシウム(CaCO3)の分子量は100、塩酸(HCl)の分子量は36.5、二酸化炭素(CO2)の分子量は44であるので、CaCO3 100gに塩酸73gを反応させると二酸化炭素が44g発生するということになります。
前回も書きましたが、標準状態では気体の1モルは体積にすると22.4Lになるので、標準状態において、CaCO3 100gに塩酸73gを反応させると二酸化炭素(CO2)が22.4L発生することになります。
 
化学反応式②も同様で、
CaCO3 100gに硫酸98gを反応させると二酸化炭素(CO2)が44g発生するということになります。標準状態において、CaCO3 100gに硫酸98gを反応させると二酸化炭素(CO2)が22.4L発生することになります。

放射線取扱主任者試験の化学の問題では、このように気体発生の問題などにおいて化学反応式を利用する問題が出題されますので、是非過去問題を通してマスターしておいてください。過去問題は昨日の記事を参照してください。
・化学反応式を自分で書けること
・化学反応式の量的な計算ができること
 
気体の体積
平成17年度化学問5
平成18年度化学問5
平成20年度化学問6
平成21年度化学問4
平成26年度化学問21
平成29年度化学問3
平成30年度化学問4