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気体の計算問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日は沈殿の計算問題について記載しましたが、今日は気体の計算問題について少し書いてみたいと思います。
昨日の記事の最後にも書きましたが、気体の問題では炭酸カルシウムと塩酸から発生する気体(二酸化炭素)に関する計算問題がほとんどです。化学反応式を自分で書け、モル数の計算ができれば正答を得るのは難しくありません。過去問題でしっかりと勉強しておきましょう。
 2018年度化学問4(CaCO3+HCl)
 2017年度化学問3(CaCO3+HCl)
 2014年度化学問21(CaCO3+酸)
 2009年度化学問4(水の電気分解)
 2008年度化学問6(CaCO3+HCl)
 2006年度化学問5(CaCO3+HCl)
 2005年度化学問5(226Raと平衡状態の222Rn)
 
炭酸カルシウム(CaCO3)と塩酸(HCl)の化学反応式は以下のようになります。
 イメージ 1

2014年度化学問21では
[14C]CaCO3酸と反応させると[14C]CO2が発生した」
と問題文に書いてありますので、これを化学反応式で書くと例えば次の2つのような反応式が考えられます。(①は塩酸の場合、②は硫酸の場合) 
 ① イメージ 2
 ② イメージ 3
いずれにしても、1モルの[14C]CaCO3 から1モルの[14C]CO2が発生することが分かります。化学反応式の読み方は以下の記事を参考にして下さい。
 
2009年度化学問4の水の電気分解を化学反応式で書くと以下のようになります。
 イメージ 4
1モルの水(H2O) から0.5モルの酸素(O2)と1モルの水素(H2)が発生することが分かります。
 
2005年度化学問5は永続平衡にある 226Raから発生する 222Rnです。
 イメージ 5
226Raの半減期1600年は222Rnの半減期である3.82日よりも十分に長いため、40日間(3.82日の10倍以上)放置した後では永続平衡が成立します。永続平衡が成立している状態では親核種と娘核種の放射能は等しくなります。
 
2005年度化学問5に関しては類題を以下の記事に掲載していますので自分で解いてみて下さい。