放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

沈殿

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は化学の試験で毎年1問程度は出題されている沈殿に関する記事を紹介したいと思います。
化学は苦手意識を持っている方が多い教科ですが、その理由としては以下のようなことが考えられるのではないでしょうか。
・範囲が広い
・覚えることが多い
・計算問題があり、さらにはめんどうな計算が多い

化学で高得点を取ることは難しいかもしれませんが、基本的な問題や覚えておくべきことをしっかりと暗記しておくことで、解答できる問題を確実に点数にすることができ6割は取れる教科かと思います。
第一種放射線取扱主任者試験では、物理、化学をまずは頑張って勉強することが合格への近道ではないかと思います。

沈殿について覚えておきたいことを列挙します。
覚えれば点数に繋がる確率が高い分野ですので是非頑張って覚えて下さい。

①ハロゲンで沈殿
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AgClは白色、AgBr,AgIは黄色
ハロゲン化銀の沈殿はアンモニア水やチオ硫酸ナトリウムを吹き込むことで錯体を形成し溶解します。
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②硫化物の沈殿
アルカリ性で沈殿するもの
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 NiS,CoSは黒色、MnSは肉紅色、ZnSは白色
酸性で沈殿するもの
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 HgS,CuS,Ag2S,PbSは全て黒色、CdSは黄色(橙色)

③硫酸塩の沈殿
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 全て白色

④リン酸塩の沈殿
中性溶液で沈殿するもの
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 全て白色

アルカリ性溶液で沈殿するもの
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 Ca3(PO4)2,Sr3(PO4)2,Ba3(PO4)2,FePO4は白色、Ag3PO4は黄色

⑤炭酸塩の沈殿
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全て白色

⑥クロム酸塩の沈殿
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 Ag2CrO4は赤褐色、BaCrO4,PbCrO4は黄色
 
鉛の沈殿 
 ハロゲンと沈殿:イメージ 10 白   イメージ 11 白  イメージ 12 黄
 その他:イメージ 13 白 イメージ 14 白   イメージ 15  黄 イメージ 16 黒 イメージ 17 褐色

鉛イオンはアンモニア水や少量の水酸化ナトリウム水溶液と水酸化鉛の白色沈殿をつくる。この沈殿は水酸化ナトリウム水溶液を過剰に加えると鉛の錯体を生成し溶ける。

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⑧その他の沈殿
〇硝酸銀は苛性ソーダ水酸化ナトリウム)で酸化銀の沈殿  イメージ 23
 暗赤色
〇Fe
3+アルカリ性で水酸化鉄の沈殿(アンモニア水溶液や苛性ソーダ
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〇両性元素は水酸化ナトリウム水溶液で沈殿を生じるが、過剰の水酸化ナトリウム水溶液で溶解する。
 両性元素(酸とも塩基とも反応する元素
  :Al,  Zn, Sn.  Pb
   あ あ すん なり と両性に愛される

酸化亜鉛 イメージ 21
 水酸化亜鉛は、過剰のNaOH,NH3で溶解します。
 イメージ 19
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〇Ag, Cu, Zn, Ni:アンモニア水で沈殿を生じるが、過剰のアンモニア水で溶解する
少量のアルカリで沈殿を生成し、さらに過剰のアルカリを加えることでその沈殿が溶解するという問題は、平成24年度化学問22平成27年度化学問13など最近ちらほら見かけますね。


平成17年度化学問19,22
平成18年度化学問22
平成19年度化学問21
平成20年度化学問20,21
平成21年度化学問21
平成22年度化学問14,15
平成23年度化学問23
平成24年度化学問22,23,26

平成24年度物化生問4Ⅲ
平成25年度化学問10
平成25年度物化生問3Ⅰ
平成26年度化学問19,22
平成26年度物化生問4Ⅰ
平成27年度化学問13,14,15
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平成28年度化学問22
平成29年度化学問16,17,18
平成30年度管理測定技術問4Ⅱ