放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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ホットアトム②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
先週、ホットアトムに関する記事を掲載しましたが、今日もホットアトムについての記事を紹介したいと思います。
ホットアトムに関連する核反応式で覚えておきたいものには以下のようなものがあります。
 
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また、ホットアトムは標識化合物の合成に用いられることも是非覚えておきたいことです。反跳合成法といいます。反跳合成法は、核反応によって生成する大きな反跳エネルギーをもつホットアトムを利用して標識する方法です。
 
反跳合成法の長所としては、
 ①複雑な化合物が簡単に標識できる
 ②短寿命の放射性核種の標識ができる
 ③比放射能の高いものが得られる

一方、短所は、
 ①放射化学収率が低い
 ②標識位置が一定しない
 ③化学反応性に富む反跳原子のため、副反応生成物に伴い分離が困難

などが挙げれれます。

Li2CO33Heと中性子との核反応を利用することで、有機化合物をトリチウム(3H)で標識することができます。これは、以下の核反応を利用しています。

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このことは放射線取扱主任者試験でよく出題されています。

平成18年度化学問25
平成20年度化学問24
平成21年度化学問25
平成22年度化学問27
平成25年度化学問28
平成26年度化学問28
平成29年度化学問11