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線スペクトルと連続スペクトル

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日も旧ブログから移設の記事をひとつ掲載いたします。
覚えておきたい線スペクトルと連続スペクトルについて書きたいと思います。

第一種放射線取扱主任者試験に出題された線スペクトルと連続スペクトルに関する問題は以下のとおりです。
平成17年度物理問7,10
平成18年度物理問8
平成19年度物理問12
平成20年度物理問14
平成21年度物理問3,17
平成23年度物理問5,7
平成23年度物理問4,7
平成24年度物理問4,7
平成25年度物理問4
平成26年度物理問10
平成28年度物理問8
平成29年度物理問6
平成30年度物理問5

線スペクトル及び連続スペクトルという用語を調べてみると、
○線スペクトル
 原子が放射または吸収する光などの電磁波を分光器を通して見たときに線状に見えるスペクトル。放射によるものを輝線スペクトルともいう。気体状態にある原子から放出されるので,原子スペクトルともいう。
 
○連続スペクトル
 ある波長範囲にわたって連続的に分布したスペクトル。分光装置の性能をいくら高めても線スペクトルに分解できない。高温の固体や液体が発する熱放射のスペクトルなど。

とあります。

水素原子のスペクトル系列は以下の式で表され線スペクトルとなります。
水素原子のスペクトル系列は平成23年度物理問3で以下の式が出題されています。

 イメージ 1

n=1,m=2,3,4・・・ : ライマン系列
n=2,m=2,3,4・・・ : バルマー系列
n=3,m=2,3,4・・・ : パッシェン系列
 
平成30年度物理問5ではライマン系列が出題されています。

放射線取扱主任者試験でよく出題される線スペクトル、連続スペクトルに以下のものがあります。是非覚えてください。

線スペクトル:
 α線γ線、オージェ電子、特性X線、内部転換電子、光電子(光電効果で放出)

連続スペクトル:
 β-線、β+線、コンプトン電子や散乱光子、制動放射線、
 核分裂片エネルギー(252Cfなどから放出される中性子
 中性子のエネルギー分布はマックスウェル・ボルツマン分布に従う連続スペクトル