物理の試験ではエネルギー測定が可能かどうか(核種同定が可能かどうか)についての問題、また化学の試験では放射性核種と検出器の組み合わせについての問題がよく出題されています。管理測定技術に関してはその両方ですね。
エネルギー測定が可能な代表的な放射線測定器は過去問題を解きながら覚えて下さい。
○エネルギー測定が可能な検出器
(Si(Li)半導体検出器は低エネルギー(数keV~20keV)X線の検出に優れる)
・プラスチックシンチレーション検出器
・液体シンチレーション検出器
・表面障壁型Si半導体検出器
(2πガスフロー型比例計数管は極低エネルギーβ線(3Hの18keV)などは一応可能)
・プラスチックシンチレーション検出器
・液体シンチレーション検出器
・表面障壁型Si半導体検出器
(2πガスフロー型比例計数管は極低エネルギーβ線(3Hの18keV)などは一応可能)
平成30年度物理問24
放射性核種と検出器の組み合わせに関する過去問題
平成17年度化学問18
平成18年度化学問20
平成19年度化学問17
平成20年度化学問19
平成22年度化学問26
平成23年度化学問10,21
平成24年度化学問20
平成30年度物理問25
過去問題を解きながら、よく出題されている核種はできるだけ多く暗記しておくと必ず試験で役立ちます。
例えば、
低エネルギーβ放出核種:
3H(18keV), 63Ni(66.9keV), 14C(156keV), 35S(167keV), 147Pm(224keV),
3H(18keV), 63Ni(66.9keV), 14C(156keV), 35S(167keV), 147Pm(224keV),
45Ca(257keV)
β線エネルギー順位
14C(156keV) < 147Pm(224keV) < 85Kr(687keV)
14C(156keV) < 147Pm(224keV) < 85Kr(687keV)
< 204Tl(764keV) < 90Sr(90Y)(2.28MeV) < 106Ru(106Rh)(3.64MeV)
γ線エネルギー順位
241Am(59.5keV) < 57Co(122keV,136keV)
< 137Cs(662keV) < 54Mn(835keV) < 60Co(1.173MeV,1.333MeV)