放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

核種とその測定機器

今日は放射性核種に関して、その核種を測定する機器に関して覚えて欲しいことを書きたいと思います。

 3H:18keVのβ線
 14C:156keVのβ線
 35S:167keVのβ線
 45Ca:257keVのβ線
 63Ni:67keVのβ線 

液体シンチレーション検出器は、トリチウム(3H:18eV)の唯一の測定方法であるとともに、低エネルギーβ線α線の測定に適している

  33P:250keVのβ線
 32P:1.71MeVのβ線
 90Y:2.28MeVのβ線

β線を放出するためGM計数管で測定可能

 55Fe:5.9keVのMn-Kα特性X線 
低エネルギー用のNaI(Tl)シンチレーション検出器で測定可能

 60Co:1.17MeVと1.33MeVの2本のγ線
γ線を検出できるGe検出器やNaI(Tl)シンチレーション検出器で測定可能

 99mTc:141keVのγ線
井戸型(ウェル型)NaI(Tl)シンチレーション検出器で測定可能

 125I:35.5keVのγ線とTeの特性X線27.5keV
125I専用の薄型NaI式検出器(井戸型検出器)で測定可能

その他
・Si(Li)半導体検出器は50keV以下のβ線や低エネルギーX線のエネルギー測定(核種

 同定)が可能であり、α線の核種同定はできない。

α線のエネルギー測定(核種同定)が可能な測定器は表面障壁型Si半導体検出器な

 どである。

・Ge検出器は非常に分解能が高く、γ線X線)で50keV以上の核種の同定が可能で

 ある。広領域型では数keV程度の低エネルギーX線まで可能である。

・BGOシンチレーション検出器はγ(X)線の検出器であり、エネルギー測定はできな

 いため核種判別は不可能である。