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放射線検出器に関する問題③

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は演習問題を一緒に解いてみましょう。
基本的な放射線検出器に関する問題です。

問 14C又は210Poの壊変に際して放出される放射線の検出に適した検出器の組合せとして、最も適切なものはどれか。
(ア)14C  高純度Ge半導体検出器
(イ)14C  液体シンチレーション検出器
(ウ)14C  NaI(Tl)シンチレーション検出器
(エ)210Po Si表面障壁型半導体検出器
(オ)210Po NaI(Tl)シンチレーション検出器
①(ア)と(エ)
②(イ)と(オ)
③(ウ)と(エ)
④(ア)と(オ)
⑤(イ)と(エ)

 放射線取扱主任者試験では、14Cは超重要核種です。
 
・β-壊変 半減期5730年 β線156keV
 
壊変によりβ-線を放出しますので、β線を検出できるものでなくてはなりません。
Ge半導体検出器やNaI(Tl)シンチレーション検出器はγ線の得意とする検出器ですので誤りです。液体シンチレーション検出器は低エネルギーβ線を検出できるものですので、14Cの低エネルギーβ線156keVも検出可能です。
よって、14Cを検出できるものは液体シンチレーション検出器の(イ)が正解です。
 
210Poも放射線取扱主任者試験では重要核種ですね。 
 

・α壊変 半減期138日 ウラン系列に属する α壊変して206Pb(安定)になる   
 
NaI(Tl)シンチレーション検出器はγ線の得意とする検出器ですのでα線は検出できません。α線を検出できるものはSi表面障壁型半導体検出器になります。
よって、210Poを検出できるものはSi表面障壁型半導体検出器の(エ)が正解です。
よって、14Cは(イ)、210Poは(エ)となりますので正解は⑤になります。
 
α線β線γ線を検出できる主な検出器については暗記しておきましょう。
またエネルギー測定が可能な検出器を問う問題も良く出題されていますので合わせて暗記しておきたいですね。
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