放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

ヨウ素とセシウム

11月に入り来年度の受験を考えている方は勉強を始めている頃かと思います。
今の時期から始めることで、少し余裕をもって基本的な事から勉強をすることができるかと思いますので、是非頑張ってください。理想的には毎日2,3時間の勉強を継続していけたらいいですね。
社会人の方など忙しい方は、たとえ1日30分でもいいので毎日何か一つを学ぶようにできたらと思います。
勉強は継続することが一番重要です。
放射線の勉強を始めたばかりの方は、これから多くの放射性核種を覚えていかなくてはなりません。放射性ヨウ素セシウムは、原子力発電所の問題で新聞やニュースで皆さんもよく耳にしているかと思いますので、今日はこの重要な2つの核種について覚えてください。ともに、核燃料の235U(ウラン)の核分裂反応で高収率に生成される核種です。

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 β-壊変 
 半減期8日 
 β線:606keV, 334keV γ線:364keV 
 甲状腺に蓄積

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 β-壊変
 半減期30年
 β線:514keV
 137Csの重要な核反応
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137Csのβ-壊変により生成したBaは励起状態が安定なので核異性体といい、質量数137の後ろにmを加え137mBaと表します。137mBaが137Baに転移することをIT(核異性体転移)といいます。この核異性体転移をするときに662keVのγ線を放出するため、137Csはβ-壊変ながら、γ線源(662keV)としてよく知られています。 (137mBaの半減期は2.55分)
放射線取扱主任者試験では、137Csは出題頻度が非常に高く超重要核種ですので是非覚えておいてください。