放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

ウランについて②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日から2月に入りました。
関東では昨晩から雪が降ったようで寒い日が続いています。インフルエンザも流行ってますので体調管理に気を付けて下さい。
体調が悪い時は休養と睡眠をしっかり取ることが大切です。

2月に入りましたので来年8月の試験に向けてより一層勉強に集中して下さい。
直前になってから慌てていたのでは十分に勉強を行えず合格も遠のいてしまいます。
しっかりとした準備を怠らないようにしましょう。

さて、一昨日、昨日に以下のようなウランの話題がニュースになりました。
「国内のインターネットのオークションサイトでウランとみられる放射性物質が売買されていたことが30日、捜査関係者への取材で明らかになった。オークションサイトに出品されていたのは固形状と粉末状の物質で、劣化ウランやウラン精鉱(イエローケーキ)の可能性があり、いずれも微量とみられガラスケースに入れられていた。」
オークションでウランとは怖いですね…
せっかくですのでウランに関しての知識を少し増やしておきましょう。
放射線取扱主任者試験では、天然に存在するウランとして238Uと235Uを覚えておきましょう。本ブログではウランに関しては以下の記事がありますので是非ご覧下さい。
 ウランについて

ウランは原子炉の核燃料としても使用されていますので、原子炉に関するウランの知識も少し持っていると役に立ちます。

天然ウランの中には238Uがおよそ99.3%、235Uがおよそ0.7%、そして他の同位体元素が微量含まれています。
原子炉では天然ウランを燃料に用いている炉もありますが、235Uの比率を高めた濃縮ウランを燃料として使用されることもあります。235Uの比率を高めることをウラン濃縮といいます。軽水型の原子炉では235Uの比率をおよそ3~5%に濃縮したウラン(低濃縮ウラン)を使用しています。235Uの比率が20%程度を超えると高濃縮ウランと呼ばれています。参考までに高速増殖炉は酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)との混合酸化物(MOx)を焼結したペレットを燃料としています。
 
同位体元素は物理的にも化学的にもほとんど同じ性質であるので、一般的にはウラン濃縮ではわずかの質量の差により分離濃縮を行うガス拡散法や遠心分離法が用いられています。その他、レーザー法や化学法などでもウラン濃縮を行うこともあります。
 
また、ニュース記事中の劣化ウランとは、ウランを濃縮する工程で発生する天然ウランより濃度が低いもの(235Uの比率が0.7%より少ないもの)をいいます。イエローケーキとはウラン鉱石を精製する過程で濾過液から得られるウラン含量の高い粉末のことをいいます。
 
放射線取扱主任者試験では、ウランに関しては毎年必ず出題されていますのでしっかりと勉強しておきましょう。