放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

最終チェック 化学編③

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日も試験直前対策を行っていきましょう。今日は化学編③です。

「7.放射化分析」
放射化分析は、分析しようとする試料に主に中性子を照射して核反応を起こさせ、生成する放射性核種の特性を測定する分析方法です。放射線取扱主任者試験では、計算問題として非常によく出題されています。重要公式がありますので必ず覚えて自分で使えるようにしておきましょう。

 

 

飽和係数Sと照射時間の関係の図も理解し、照射時間tが生成核種の半減期Tよりも十分に小さいとき、また照射時間tが生成核種の半減期Tよりも十分に大きいときに生成核種の放射能がどのようになるかも自分で計算できるようにしておきましょう。

「8.ホットアトムの化学」
ホットアトムは過剰なエネルギーにより反応性が高く、通常では起こりえないような特異な反応が起こります。例えば、ヨウ化エチルの中性子照射からの128Iの合成やクロム酸カリウム中性子照射からの51Cr(Ⅲ)+の合成などがあります。過去問題で出題されているようなホットアトムに該当する現象は暗記しておきましょう。

また、ホットアトムではγ線放出時の原子が受ける反跳エネルギーを求める計算問題が時々出題されています。以下の公式は放射線概論にも載っていますので暗記しておくとよいでしょう。

 


「9.RIの化学分析への利用」
放射分析、放射化学分析同位体希釈法などの特徴は押さえておきましょう。特に同位体希釈法については計算問題が化学や物化生の試験でよく出題されています。直接希釈法、逆希釈法にについては必ず自分で計算できるようにしておきましょう。二重希釈法やアイソトープ誘導体法については時間のある方は勉強しておくとよいでしょう。

「10.トレーサーとしての化学的利用」
ラジオコロイドの特徴や標識化合物の特徴、合成法、純度の検定、命名法、保管方法などについて押さえておきましょう。

「11.放射線化学」
イオン、ラジカル、スプール、LETなどの用語の定義は押さえておきましょう
また、物理的過程、化学的過程、生化学的過程などが起こるまでの時間やそれぞれの過程での現象や特徴は暗記しておきたいですね。
 
化学線量計放射線照射によって化学変化を起こした原子数が放射線量に比例することを利用して線量を測定する線量計で、放射線取扱主任者試験ではフリッケ線量計とセリウム線量計を覚えておきましょう。
 

フリッケ線量計
  酸化反応を利用 G値15.5
セリウム線量計
  還元反応を利用 G値2.45


G値が「物質が100eVのエネルギーを吸収したときに変化する原子数」ということも覚えておきましょう。
フリッケ線量計やセリウム線量計の計算問題は非常によく出題されています。昨年度も出題されましたが、昨年度は出題ミスがあり受験生全員が正解になりました。過去問題をしっかり解いて、自分で計算できるようにしっかり勉強しておいて下さい。