覚えておきたい図の代表的なものをいくつか示します。
【物理分野】
平均結合エネルギー 第7版放射線概論P.39
核子当たりの平均結合エネルギーは質量数が60付近(Fe)で8.8MeVで最大となる
核子当たりの平均結合エネルギーは質量数=4のHeでも極大(およそ7MeV)をとる
光子と物質の相互作用を表す図 第7版放射線概論P.114
横軸は光子のエネルギー、縦軸は実効原子番号
鉛の実効源番号は82、水の実効原子番号は7.5くらいは覚えておくとよいでしょう
ブラッグ曲線
飛程の最後のところで速度が小さくなり、阻止能(単位長さあたりに失うエネルギー)は速度の2乗に反比例するのでα線、陽子線などの重荷電粒子が止まる付近で阻止能が非常に大きくなる
縦軸は比電離(単位長さあたりの電離数)を表し、飛程の最後に大きくなる
ブラッグ曲線は陽子線やα線、重粒子線で示す
X線、γ線、電子線、中性子線はブラッグ曲線は示さない
他、物理分野では蛍光収率の図も覚えておきたいですね。
【化学分野】
2つの極大値をとる質量数(90-100付近と133-140付近)とその収率(7%程度)、1つの極小値をとる質量数(110-120付近)その収率(0.01%程度)は覚えておくと良いでしょう
他、化学分野では、
放射平衡の図(永続平衡、過渡平衡、放射平衡をにならない場合)は必ず覚えること
【生物分野】
数Gy全身被ばく後の末梢血中の血球数の経時変化 第7版放射線概論P.284
生物学的効果比(RBE)
RBEと線エネルギー付与(LET)との関係を表した図は以下のようになる
LETがおよそ100-200[keV/μm]でピークを示し、非常に高いLETではRBEは低下する(横軸は対数目盛)
酸素増感比(OER)
OERと線エネルギー付与(LET)との関係を表した図は以下のようになる