放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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放射線測定器に関する問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
皆さん、台風は大丈夫でしたか?
台風は去りましたが、梅雨前線の影響で雨の地域も多いことと思います。

勉強を頑張っていても、湿度が高く不快さを感じて身に入らないこともあるかと思いますが、今年受験される皆さんには最後の1か月半を本当に一生懸命頑張っていただきたく思います。
もちろん息抜きも大切です。体調を崩さいように自己管理にも気を配って下さい。
 
今日も第7版放射線概論の章末の演習問題を掲載します。
昨日に引き続き、管理技術9章「個人被ばくの管理」の章末問題です。
今日は問2イ(P.520)です。
放射線測定器に関する基本事項ですので全文暗記するくらいに読んで下さい。

問2イ サーベイメーターには(1)空間線量率測定用と(2)表面汚染測定用とがあり,機種によっては共用できるものもある.
サーベイメータに使われる検出器は(3)電離箱(4)GM計数管(5)NaI(Tl)シンチレータなどであるが,それぞれに特徴を有しており,使用においてはこれらの検出器の特性をよく知った上で,測定目的に適したものを選ぶ必要がある.
検出器から得られる信号としては(6)電流の大きさと(7)パルスの数とに大別される.電離箱は放射線による(8)電離によって生じた10-15Aから10-9A程度の微小電流を測定して線量率とするものであり,GM計数管,NaI(Tl)シンチレータなどではパルスとして出力が得られ,単位時間当たりのパルス数を測定して線量率としている.X,γ線サーベイメータとして問題となる主な特性は,(9)エネルギー依存性,(10)方向依存性,感度などである.エネルギー依存性は,放射線のエネルギーの変化にともない感度が変化するために生じ,1MeV付近のγ線での値を基準として真の(11)線量率サーベイメータの指示量の関係をエネルギーの関数として表したものである.方向依存性は検出器に対する放射線の入射方向によって感度が変化することによるものである.電離箱式サーベイメータはエネルギー依存性の最も少ないサーベイメータであるが,感度が低い.一方,NaI(Tl)シンチレータ式サーベイメータは感度が高いので,線量率の低い場所での測定に有利であるが,エネルギー依存性が大きい.また,GM計数管式サーベイメータでは検出器の(12)分解時間が長く,線量率の高い場合には指示値が低下するので注意を要する.

電離箱、GM計数管、NaI(Tl)シンチレーション検出器は放射線取扱主任者試験でも非常によく出題される検出器です。これら以外にも、比例計数管、半導体検出器、液体シンチレーション検出器も是非基本的な事項については覚えておいて下さい。
管理測定技術の過去問題を解けば、一通りの検出器に関してよく出題されている内容は網羅されていると思いますので過去問題をしっかりと解いて下さい。
 
このブログでも管理測定技術のカテゴリにおいて、上述した放射線検出器に関しての基本事項は記事としてまとめていますので是非お読みいただければと思います。