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NaI(Tl))シンチレーション検出器

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日の記事は「そのまま暗記集」です。
放射線検出器のひとつであるNaI(Tl)シンチレーション検出器は、放射線取扱主任者試験でも最も出題頻度の高い検出器と言っても過言ではありません。

NaI(Tl)シンチレーション検出器はγ線に対して非常に感度が高く、空間線量率の測定によく使用されています。エネルギー測定も可能なため核種同定もできます。
NaI(Tl)シンチレーション検出器のしくみ、原理について以下の文章は何回も読んで暗記してしまいましょう。

「NaI(Tl))シンチレーション検出器は、ヨウ化ナトリウム結晶に少量のタリウムが添加されています。放射線による電離で生じた自由電子、正孔、及びこれらの対である励起子がこの結晶中を移動します。タリウムの添加により結晶の禁止帯領域に生成されたエネルギー準位に移動中の電子等が捕獲され、タリウム原子が励起されます。この励起状態が再び基底状態に戻るとき可視光に相当する波長域の蛍光が放出されます。この不純物として添加されたタリウムは活性化物質と呼ばれ、シンチレータ中に分布して発光中心を形成します。ヨウ化ナトリウム結晶は潮解性があるので、通常大気に触れないように密封した容器に封入して保存します」