放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

放射線加重係数

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
4月に入り最初の月曜日です。暖かいですね。桜も今週中には満開になりそうですね。新しく社会人になられた方は今日が初出勤かと思います。期待半分、不安半分かと思いますが、充実した社会人生活をお送りください。
さて、
今年の放射線取扱主任者試験まで4か月半となりました。真剣に勉強に降り組まなくてはいけない時期に来ているかと思いますので、8月の試験までの残り期間を後悔しないように一生懸命頑張って下さい。
今日は放射線加重係数についての記事を紹介したいと思います。

放射線加重係数は、低線量における確率的影響に関する生物学的効果比(RBE)を参考に定められています。
(大線量では当てはまらないので線量当量(Sv)よりも吸収線量(Gy)のまま使用するほうが一般的となります)

放射線加重係数に関して覚えたいことは、
・遺伝的影響も対象にしていること
・男女平均の値であること
・職業人と一般公衆で値は同じであること
 (名目確率係数は職業人と一般公衆で値が異なる)
放射線加重係数は確率的影響を評価するための指標であること
放射線加重係数は放射線の種類とエネルギー値によってのみ決まること

放射線加重係数については、1990年勧告と2007年勧告で少し値が変わっています。
1990年勧告と2007年勧告の違いは、
・陽子の放射線加重係数が1990年勧告で5であり、2007年勧告では2である
中性子放射線加重係数は1990年勧告ではエネルギーによって5,10,20,10,5の値となり、2007年勧告では連続的な値をとる

数年前までの試験では1990年勧告、2007年勧告両方も覚えておく方が賢明と思っていましたが、現在はもう2017年ですので2007年勧告の値を覚えておけばいいかと思います。
放射線取扱主任者試験では覚えなくてはならないことが本当にたくさんありますが、覚えることで得点に結びつけられるものはできるだけ多くのことを覚えておいた方が良いと思います。
試験で1点に泣かないためには暗記できることは暗記することです。

放射線加重係数と同様、組織加重係数というものもありますが、これらの値は第7版放射線概論ではP.457、P.458に記載があります。
必ず覚えておきましょう。