分配比、抽出比
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は化学の溶媒抽出法に関する問題でよく出題されている分配比、抽出比についての記事を紹介致します。
放射性同位体元素を分離・精製する手段の1つとして、互いに混じり合わない二液間における分配の差を利用して分離・精製する方法を溶媒抽出法といいます。
分配比D、抽出比Eの定義はしっかり理解しておきましょう。
放射性同位体元素を分離・精製する手段の1つとして、互いに混じり合わない二液間における分配の差を利用して分離・精製する方法を溶媒抽出法といいます。
分配比D、抽出比Eの定義はしっかり理解しておきましょう。
(第7版放射線概論P.175-176)
分配比D
有機相と水相への放射性核種の分配を示す数値で、Dの値が大きいほど有機相に多く抽出されます。
分配比Dは以下の式で表されます。
Co:有機相中の放射性核種の全濃度
Cw:水相中の放射線核種の全濃度
抽出率E
有機相にどれだけの放射性核種が抽出されたかを示す数値
抽出率Eは以下の式で表されます。
D:分配比
Vo:有機相の容量
Vw:水相の容量
通常は有機相と水相の容量は等しい場合が多いので、Vo=Vwより、
実際の試験では分配比や抽出比に関する計算問題が多く出題されています。
分配比、抽出比の定義をしっかりと理解していれば難しい問題ではありませんので、必ず過去問題を繰り返し解くことで自分で解けるようにして下さい。
平成26年度化学問23
平成26年度物化生問4Ⅲ
平成27年度化学問19
平成29年度化学問20
平成30年度物化生問4Ⅱ