覚えておきたい競合過程
ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
①β+壊変とEC壊変
β+壊変は、電子及び陽電子の静止エネルギーの和、すなわち
以上のときに起るため、壊変前後の中性原子の質量差では電子の2倍の質量以上で起こります。
M(親)-M(娘)>2me
壊変前後の中性原子の質量差が電子の2倍の質量以上ないときにはβ+壊変の競合過程である軌道電子捕獲(EC)壊変が起こります。
②オージェ電子と特性X線
励起状態にある原子核は、不安定な状態になっているためエネルギーを放出して安定な状態である基底状態に戻りたい。放出されるエネルギーとして特性X線やオージェ電子があります。
軌道電子の空席当たりに放出される特性X線の割合を蛍光収率と定義されます。
(蛍光収率の図は第7版放射線概論P.33図2.5)
β+壊変は、電子及び陽電子の静止エネルギーの和、すなわち
以上のときに起るため、壊変前後の中性原子の質量差では電子の2倍の質量以上で起こります。
M(親)-M(娘)>2me
壊変前後の中性原子の質量差が電子の2倍の質量以上ないときにはβ+壊変の競合過程である軌道電子捕獲(EC)壊変が起こります。
②オージェ電子と特性X線
励起状態にある原子核は、不安定な状態になっているためエネルギーを放出して安定な状態である基底状態に戻りたい。放出されるエネルギーとして特性X線やオージェ電子があります。
軌道電子の空席当たりに放出される特性X線の割合を蛍光収率と定義されます。
(蛍光収率の図は第7版放射線概論P.33図2.5)
③内部転換電子とγ線放出
原子核が励起状態(不安定な状態)にあるときに光子であるγ線を放出して安定な基底状態に転移するか、または軌道電子を放出して安定な基底状態に転移することがあります。この転移を内部転換といい、放出された軌道電子を内部転換電子といいます。
過去問題としては、以下の問題がありますので必ず解けるようにして下さい。
平成17年度物理問8
平成18年度物理問8
平成21年度物理問4
平成24年度物理問4
平成25年度物理問4,7,8
平成26年度物理問10
平成28年度物理問20
平成30年度物理問10