放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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原子質量単位(u)と陽子、中性子などの質量

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
前回は、放射線を勉強するにあたって重要な語句の定義について旧ブログから移設した記事を掲載しました。
今日もその続きとして、重要な語句である原子質量単位[u]について掲載したいと思います。
原子質量単位[u]放射線取扱主任者試験では物理において出題されています。
平成19年度物理問2
平成23年度物理問2
平成30年度物理問4

原子質量単位[u]とは12Cの中性原子の質量の12分の1と定義されています。
12Cの中性原子の質量は炭素1モルの質量12gをアボガドロ数で割った値である。
(全ての物質1モルはアボガドロ数個からなっている)

アボガドロ数は、
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であるため、
12Cの中性原子の質量は、
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よって、1原子質量単位(1u)は12Cの中性原子の質量の1/12であることから 
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また、以下の値も放射線取扱主任者試験では出題頻度が高いので是非暗記しておいてください。

1uの静止エネルギー   
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陽子の静止エネルギー
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中性子の静止エネルギー 
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電子の静止エネルギー 
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その他、中性子、陽子、電子などの質量比較の問題
(陽子は電子のおよそ938/0.511≒1800倍重い)
(α粒子は電子の(2×938+2×940)/0.511≒7300倍重い)
 
平成19年度物理問2,5
平成19年度物化生問1Ⅱ
平成21年度物理問1,7,22、
平成24年度物理問19
平成25年度物理問3
平成27年度物理問6
平成28年度物理問1
平成30年度物理問4
 
今年度、平成28年度物理問1では、電子、陽電子、陽子、中性子、μ粒子の質量の比較に関する問題が出題されています。
 
平成30年度物理問3では原子核の半径、原子の半径などに関する問題、問4では陽子や中性子の質量、原子質量単位に関する問題が出題されています。
 
用語や数値等をしっかり覚えておくことで得点源になります。