放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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試験によく出る放射線語句

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今年度から、新たに放射線の勉強を始めようと考えている方もみえるかと思います。
放射線を勉強するにあたって、まず基本的な語句の定義や単位を学ぶことは非常に重要だと思います。
今日は用語に関する記事を旧ブログから移設して紹介します。
放射線取扱主任者試験においても、物理の試験では語句の定義や単位に関する問題が毎年のように出題されています。
平成17年度物理問23,24
平成19年度物理問2
平成20年度物理問1
平成21年度物理問24
平成22年度物理問24
平成23年度物理問21,22
平成24年度物理問21
平成26年度物理問22
平成27年度物理問22
平成28年度物理問16
 
平成28年度物理問16では線エネルギー付与(LET)の定義に関する問題でした。
 
放射線で使用される基本的な語句の定義は是非覚えておいてください。
【線エネルギー付与(LET)】 [keV/μm]など
 荷電粒子の飛程に沿って単位長さ当たりに局所的に与えられるエネルギー量のこと
 で、放射線の線質を表す指標
 LETは荷電粒子に適用される量ですが、光子や中性子のような間接電離放射線に対 
 しても、それらの作る2次荷電粒子に着目して拡張して用いられる
  高LET放射線α線、陽子線、重粒子線、中性子
  低LET放射線β線γ線X線

放射能 [Bq]([s-1])
 単位時間当たりの壊変数と定義される。ベクレル[Bq]で表す
 ラジウム1gは、3.7×1010Bqミナテンテンと覚える
 この値は覚えておくと役に立ちます。

【吸収線量】 [Gy]
 任意の電離放射線の照射により任意の物資に吸収された放射線のエネルギーをその 
 物質の質量で除したもの 
 1[Gy]=1[J/kg]で物質1kgに1Jにエネルギーが吸収されたことを表す
 
【照射線量】 [C/kg]
 照射線量は空気をX線γ線で照射したときの電離電荷量と定義される 
 空気にのみ適用される語句で、放射線X線γ線に限定される


【カーマ】 [Gy]
 任意の物質X線γ線あるいは中性子線などの間接電離放射線(非荷電性放射線
 が入射して相互作用や核反応を起こしたとき、放出された荷電粒子の初期の運動エ
 ネルギーの総和をその物質の質量で除したもので制動放射線で逃げたエネルギーも
 含める

【粒子フルエンス】 [個/m2]
 単位面積を通過する粒子数

【フルエンス率】 [個/m2/s]
 単位時間当たりのフルエンス

【エネルギーフルエンス】 [J/m2]
 単位面積を通過する放射線のエネルギー量

【エネルギーフルエンス率】 [J/m2/s]
 単位時間当たりのエネルギーフルエンス