放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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トリチウム

水素の同位体としては、
水素1H、重水素2H(D)は安定元素で、トリチウム3Hが放射性同位体となります。
トリチウム3Hは放射線取扱主任者試験でも最重要元素です。トリチウム3Hで是非覚えたいことは、
 
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半減期12.3年
・βー壊変
・低エネルギーβ線18keV
トリチウムの生成法
 大気中の窒素と中性子の核反応で生成
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 反跳合成法の利用
 
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・検出は直接法では難しいため、間接法(スミア法)で拭き取り液体シンチレー
 ション検出器を使用(液体シンチレーション検出器はエネルギー測定も可能なため
 核種同定も可)
トリチウムで標識した水は蒸発したり空気中の水分と同位体交換反応により飛
 する
トリチウムの取扱はフード、グローブボックス内でゴム手袋を2重にして行う
トリチウムの捕集方法
 コールドトラップによる水蒸気凝縮
 モレキュラーシーブ、シリカゲルで捕集
 水中でバブリング
トリチウムを吸入した場合は、トリチウムは水(HTO)であるので水を飲み薄
 めた後、利尿剤投与
トリチウムなどの低エネルギーβ線放出核種を含む有機標識化合物は自己放射性
 により分解するため低温保存
 水溶液:2℃
 (凍結は分解を促進するためNG、液体N2温度ほどの極低温-196℃なら
OK)
 ベンゼン溶液:5-10℃
 平成29年度化学問11