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2022年度の試験問題から⑥

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日も2022年度の問題を見てみましょう。

放射線取扱主任者試験では、物理や実務の課目でフルエンス率に関する問題がよく出題されています。

2022年度の第一種試験、第二種試験でも実務の試験で出題されました。

2022年度第一種試験実務問1Ⅱからの抜粋

 2022年度第二種試験実務問12Ⅰからの抜粋

 

まず、定義について簡単におさらいしましょう。

粒子フルエンスとは単位面積を通過する粒子の数で、単位は[m-2]で表されます。 
フルエンス率とは単位時間当たりの粒子フルエンスで、単位は[m2・s-1]で表されます。 

 

フルエンス率については、2022年度第一種試験実務問1Ⅱの(E)が公式そのものになります。

 

 

そして、この公式を用いる問題がよく出題されます。

2022年度第一種試験実務問1Ⅱ(E)では、

252Cf点線源からの中性子放出率をQとすると、点線源からr[m]離れた位置におけるフルエンス率は半径r[m]の球の中心に252Cfの点線源があると考え、252Cf点線源から放射状に放出される光子の数Qを球の表面積4πr2で割った値になります。

 
同じように考えて、2022年度第二種試験実務問12(ア)を解いてみましょう。
60Co から放出される2本のγ線の平均エネルギーに等しいエネルギーの1本のγ線が壊変当たり200%の割合で放出されると仮定して、1.0GBqの60Co密封線源から放出されるγ線の放出率を計算すると、
 

 

 
となります。
このγ線放出率で、1.0[m]離れた位置におけるγ線フルエンス率を求めると、
 

 

 
さらに秒単位[s-1]を時間単位[h-1]に変換するために3600を乗ずると、
 

 

 

これを計算すると(ア)5.7×1011[m-2・h-1] となります。

 

以下のブログ記事に、過去に出題されたフルエンス率に関する問題のいくつかを掲載しています。2021年度第二種試験実務問1でも出題されています。

令和3年度第二種試験実務から

 

以下のブログ記事もフルエンス率に関する記事になります。

フルエンス率に関する問題