ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
先週末に、原子力安全技術センターのホームページに令和3年度の放射線取扱主任者試験について発表がありました。
今年度の試験を受験される人は早めに受験申込書を入手し、受験手続をして下さい。
現在、令和2年度(2020年度)の試験問題の解答解説を作成しています。
今月中には希望者には配布(有料で申し訳ございません)できるように準備をしていますので、もうしばらくお待ちいただきたく思います。
今日は、令和2年度(2020年度)の実務の問題からひとつ記事を書いてみたいと思います。
令和2年度(2020年度)の試験を受験された人は気づいてくれましたか?
問6の(B)の問題です。
以下に該当部分のみ抜粋します。
2020年度実務問6
問6の(B)の正答は7の「A0×T1/2÷ln2」です。
そして、気付いてくれましたか?
2020年11月28日の記事「生物の試験で出題される計算問題」
以下、2020年11月28日の記事からの抜粋
計算でしっかり解くにはなかなか難しい問題ですが、以下の式を覚えておくと正答は導けると思います。理解しなくてもよいので暗記しておくとよいでしょう。
①半減期よりも十分に長い時間にわたる総壊変数
②半減期と同じ時間までの総壊変数
問6の(B)の正答「A0×T1/2÷ln2」は、2020年11月28日の記事に書いた①の式です。
2020年11月28日の記事にも書きましたが、近年はこの類の問題が非常に多く出題されています。
物理 2015年物理問8、2018年物理問8、2019年物理問5
化学 2012年化学問1
生物 2018年生物問23、2019年生物問17
そして、さらに令和2年度(2020年度)の実務の試験では問1(ウ)でもこの式を使う問題が出題されました。
以下に該当部分のみ抜粋します。
2020年度実務問1
この式を知っておけば簡単に計算できます。
実際に解いてみると、
となります。
厳密に解くためには積分の知識が必要になります。
しかし、実際の試験の限られた時間内で積分の式から解くのはなかなか大変ですので、公式としてこの式を暗記しておくときっと役に立つかと思います。
同様の問題は今後も必ず出題されてきます。
自分でこの式を使えるように勉強しておくことが大切です。