放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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最終チェック 化学編①

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日も試験直前対策として放射線概論を中心に物理、化学、生物の重要な個所の最終チェックを行っていきましょう。
今日は化学編①です。
 
「1.放射性壊変と放射能
元素の周期表については基本ですので確実に暗記しなくてはなりません。
語呂合わせもいろいろありますので自分が覚えやすい語呂合わせで暗記して下さい。ランタノイドアクチノイドなどもしっかりと覚えましょう。また、アルカリ金属アルカリ土類金属、ハロゲン、希ガスなども暗記しましょう。
 
化学の問題では、単核種元素、EC壊変をする核種、β線のみ放出しγ線は放出しない核種、β+壊変する核種、安定同位体を持たない元素など、元素や核種に関する問題がよく出題されています。元素や核種に関してはできるだけたくさんのことを覚えておくと必ず試験で役に立ちます。
 
放射性壊変は、放射線取扱主任者試験では頻出分野です。
放射能の定義や単位、壊変率や放射能を表す式は必ず暗記しましょう。
 
   
 
 
 
 
 
「2.放射平衡」
放射平衡は化学の試験では毎年1問は出題されている超重要分野です。
①永続平衡、②過渡平衡、③放射平衡が成立しない場合の3パターンについてしっかり勉強しておいて下さい。放射平衡における親核種、娘核種の原子数を表す式や親核種と娘核種の放射能の関係などは必ず覚えておかなくてはなりません。
  (A:親核種1 B:娘核種2 C:娘核種3)

親核種1の原子数
      

娘核種2の原子数
 
 

①永続平衡
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期に比べて非常に長いときに成立(T1>>T2
・親核種1の放射能と娘核種2の放射能が等しくなる
   
 
    など

②過渡平衡
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期に比べて長いときに成立(
T1>T2
・娘核種2の放射能は親核種1の半減期に従って減少していく
・娘核種2の放射能が親核種1の放射能よりも大きくなる
・娘核種2の放射能が最大となる時間では娘核種2と親核種1の放射能とが等しくなる
 

   

    など
 

③放射平衡が成立しない
・親核種1の半減期が娘核種2の半減期により短いとき(T1<T2)
・親核種1の放射能と娘核種2の放射能の和である全放射能が時間とともに初めから
   減少していく

放射平衡が成立するしないに関係なく娘核種2の原子数が最大になる時間は、
 
  
 
放射平衡に関しては、①永続平衡、②過渡平衡、③放射平衡が成立しない場合の3パターンについて時間と放射能の関係を表す図もしっかりと頭に入れておくこと。
 
また、放射平衡に関連してミルキングに関する問題も化学ではよく出題されます。
ミルキングの意味、ミルキングに用いられる親核種、ジェネレータなどについても勉強しておいて下さい。