ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日から3月に入りました。
時間は容赦なく過ぎていきますので、早め早めに行動を起こし準備を怠らないようにしましょう。
昨日、一昨日と226Raと永続平衡になる222Rnの発生量の演習問題を解きましたが、226Raは放射線取扱主任者試験でもよく出題される重要核種です。今日は226Raに関して是非暗記して欲しいことを列挙致します。
・α壊変 半減期1600年
・α線(4.6-4.8MeV)、γ線(186keV)放出
・ウラン系列に属する
238Uの半減期は45億年、226Raの半減期は1600年のため両者間で永続平衡
226Raの半減期は1600年、222Rnの半減期は3.8日のため両者間で永続平衡
・骨に沈積(周期表でRaはCaと同族)
時計文字盤にRaを含む夜光塗料を塗る作業に従事していた人達が、塗料をつけた
小筆を口で舐めて体内に取り込まれたRaが骨に沈着し、放射されるα線によって
骨に腫瘍が発生した(ちなみにRn(ラドン)吸入は肺がんのリスク)
・226Raのα線を9Beに照射することにより中性子源として利用される
中性子源
・226Raのα線は静電気除去装置に利用される
摩擦などで生じた静電気はα粒子やβ粒子を照射して得た電離空気と接触すると消
滅する。電離で生じたイオンが静電気を中和する。