放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

壊変

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
本日の記事は「そのまま暗記集」です。
放射線取扱主任者試験でも毎年出題されている壊変に関する基本的事項ですので、必ず暗記して下さい。
黒太字はそのまま暗記しましょう。

〇α壊変
α粒子であるヘリウムの原子核を放出する壊変
原子番号は2減少し、質量数は4減少する


質量数の大きな核種のいくつかはヘリウムの原子核(α粒子)を放出することによりエネルギー的に安定な状態に転移します。原子核内のα粒子が原子核から放出されるためにはクーロンエネルギー障壁を超える必要がありますが、α壊変で放出されるα線のエネルギーはこれよりも小さく、古典物理学ではエネルギー保存則を破ることになりα粒子が放出されることはありません。
α粒子は量子力学トンネル効果によりクーロン障壁を通り抜けて放出されることになります。

〇β-壊変
原子核内の中性子が陽子に壊変(電子(β-)と反ニュートリノ を放出)
原子番号は1増加し、質量数は変化しない


〇β+壊変
原子核内の陽子が中性子に壊変(陽電子(β+)とニュートリノ(ν)を放出)
原子番号は1減少し、質量数は変化しない
陽子数が中性子数よりも大きい核種で起こる(11C,13N,15O,18Fなど)


〇軌道電子捕獲(EC)壊変
原子核の陽子が軌道電子と結合して中性子となる(ニュートリノを放出)
原子番号は1減少し、質量数は変化しない
β+壊変との競合過程

放射線の勉強において壊変は基本ですので必ず覚えて下さい。
壊変に関しては以下の記事がありますのであわせてご覧下さい。
 
壊変
 
壊変