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放射線概論の「1.予備知識」の章

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今年もあと一週間となりました。年末の慌ただしい日をお過ごしかかと思います。
来年度の受験を考えている方は、この年末年始の休み期間中に少しでも試験勉強を始めることができるようにしていただきたく思います。
 
今日は放射線概論の「物理学」において最初に出てくる「1.予備知識」に関しての記事を紹介したいと思います。放射線概論を読み始めた時、いきなり最初からこの項目で勉強が嫌になる方も少なくないのではないでしょうか。
初めて放射線概論を読むときはこの項目はさらっと流しましょう。真剣に理解しようとすると進まなくなります。
ある程度放射線の基礎が分かり、過去問題を解き始めるとこの項目に関する問題を目にします。その時、もう一度この項目に戻って読み直していただければ以前よりは少し理解できるようになっているかと思います。

この放射線概論の「1.予備知識」に関しては物理の試験でも出題されています。
平成18年度物理問1,2
平成19年度物理問1,11
平成20年度物理問2
平成22年度物理問1
平成23年度物理問1
平成24年度物理問1,14
平成24年度物化生問1Ⅰ
平成25年度物理問1
平成26年度物理問1
平成27年度物理問2
平成28年度物理問3,15

こうしてみて見ると、物理の問1でエネルギーや波長に関連して出題されている傾向が高いですね。
今年度、平成28年度の物理では問3に計算問題が出題されています。今までほとんど出題されたことのない問題であったため戸惑った方も多いのではないでしょうか。
また、平成28年度物理問15も問3同様の計算問題ですが、これは平成24年度物理問14とほぼ同じ問題であったこと、さらにはチェレンコフ光が発生する電子の最小運動エネルギーがおよそ0.26MeVであることを知っていれば正答できる問題でした。

「1.予備知識」においては相対性理論について少し書いてあります。
粒子の速度が大きくなり光の速度に近づくと質量が大きくなります。
相対性理論における質量を表す式は覚えておきましょう。
 
 イメージ 1

粒子の速度が大きくなり光速cに近づくと分母が小さくなるため質量mはm0よりも大きくなります。(第7版放射線概論P.21)
 
平成28年度物理問3もこの式を用いることで解くことができます。また平成24年度物理問14、平成28年度物理問15のチェレンコフ光が発生する電子の最小運動エネルギーもこの式を用いて求めることができます。

相対性理論の範囲の速度では、質量が大きくなります。
このことは是非覚えておいてください。
平成24年度物化生問1Ⅰでは、このことが問われていますね。