放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

コバルト(60Co、57Co)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
GWいかがお過ごしですか。
GW期間中ですが、今日、明日は平日ですので仕事や学校の方もおみえかと思います。GW前半の3連休は終わりましたが、リフレッシュと勉強の両立はできていますか?
さて、今日も前回に引き続き重要核種を暗記しましょう。

今日の核種はコバルトです。放射線取扱主任者試験では60Coと57Coをしっかりと覚えておきましょう。60Coは137Csと同様、γ線源として試験でも非常に出題頻度の高い重要核種です。過去の試験でも1位、2位を争うくらい出題頻度の高い核種ですのでしっかりと暗記して下さい。

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・β-壊変
半減期5.3年
β線318keV  γ線1.173MeV, 1.333MeV
γ線源は産業界で多く利用されている
 厚さ計、レベル計、密度計
 放射線を利用した治療のガンマナイフ
 注射器、手術用手袋、メス、縫合糸、カテーテルなどの医療用具の滅菌
 ジャガイモの発芽防止

平成26年度第2種管理技術Ⅰ問3Ⅳからの抜粋
60Coは、主に(オ)59Co中性子捕獲反応を利用して生成される。60Coは、(J)5.3年の半減期で(カ)β壊変する核種であり、(カ)β壊変後直ちに2本のγ線が放出され、それらのエネルギーは小さい方から(K)1.17MeV、(L)1.33MeVである。
60Co線源は、小線源から大量線源まで幅広く利用されており、特に、(キ)放射線滅菌や耐放射線試験などに用いる大量線源の大半は、60Co線源が利用されている」

60Coのスペクトルは60Coと137Csのスペクトルの記事に掲載してありますので、確認しておいて下さい。また、放射線の利用に関する問題の記事も合わせてご覧下さい。

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・EC壊変(100%)
半減期272日
γ線122keV, 136keV
γ線源は蛍光X線発生線源に利用

100%軌道電子捕獲(EC)壊変する核種は、語呂合わせ②(放射性核種)の記事に記載していますので必ず暗記しておきましょう。

蛍光X線発生線源には57Co以外にもいくつかの核種が利用されています。放射性同位元素を利用した分析・計測装置②にまとめてありますので合わせて覚えて下さい。

60Co、57Coをはじめとする重要な核種のγ線エネルギー、また3Hや14Cなどの重要な核種のβ線エネルギーは必ず覚えて下さい。以下の記事に記載しています。
 γ線エネルギーとβ線エネルギー

放射線取扱主任者試験は暗記することが非常に多く大変かと思いますが、しっかりと覚えておけば必ず得点に結びつきますので頑張って覚えて下さい。
残りのGWを有意義にお過ごし下さい。