放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

タリウム

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今日はタリウムTlについて書きます。
放射線取扱主任者試験でTlについて覚えたいことは以下のとおりです。
201Tl:EC100% 半減期73h 167keVのγ線
   核医学で重要な元素である
           SPECT(シングルフォトン放射断層撮影)に利用
   Hgの特性X線も放出(平成22年度化学問24参照)

204Tl:β-壊変 半減期3.8年 764keVのβ線
   β線源:14C(156keV)<147Pm(224keV)<85Kr(687keV) <204Tl(764keV)
                            <90Sr(90Y)(2.28MeV) <106Ru(106Rh)(3.64MeV)
                       
205Tl:ネプツニウム系列の最終核種
   2003年に209Biが事実上無限大ともいえる半減期1.9×1019年でα崩壊し  
   て205Tlとなることが知られる前は、209Biがこの系列の最終核種であると 
   されていた(日本大百科全書解説より)

208Tl:Ge半導体検出器のバックグラウンドで2.61MeVに出現(40Kも1.46MeVに出
   現)
   トリウム系列の232Thの子孫核種である
 
過去問題
平成22年度化学問24
平成25年度化学問15
平成17年度生物問4
平成24年度生物問2
平成24年度管理測定技術問2Ⅰ
平成26年度管理測定技術問3Ⅰ
平成27年度管理測定技術問6Ⅱ
平成29年度管理測定技術問6Ⅲ
など
 
平成29年度管理測定技術の問6Ⅲでは、
放射性タリウムによる内部汚染の治療にプルシアンブルーが使用されることについての出題がありました。プルシアンブルーはセシウムによる内部汚染の治療としてよく出題されていましたが、合わせて覚えておきましょう。