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アミノ酸配列

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日は生物の試験に関する話題を少し記事に致します。


近年、生物の文章問題(2018年度までは物化生の問5や問6、2019年度以降は生物の問31や問32)では、生化学に関する問題が多くなってきています。
その中で、昨年度(2020年度)の生物問31Ⅲ、2019年度生物問32Ⅱ、2018年度物化生問6Ⅱではタンパク質中のアミノ酸の配列が変化した場合の問題が取り上げられています。3年連続で出題されていますね。

このような問題を本番の試験で初めて目にするとなかなかすぐには解くことができません。落ち着いてゆっくり考えればさほど難しい問題ではないのですが、本試験で初めて見た場合などは頭も真っ白になってしまい、できる問題もできなくなってしまいます。

今後、必ず同様の問題はまた出題されます。
2020年度、2019年度、2018年度の問題は自分で解けるように何回も解いておくことが大切です。

 

アミノ酸RNAの塩基3つで決めることができます。コドンと呼ばれています。

塩基はウラシル(U)、アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)の4種類になります。

アスパラギンのコドンはAAU又はAACになります。チロシンのコドンはUAU又はUACになります。いずれも2020年度、2019年度、2018年度の問題のコドン表にも載っています。

 

たんぱく質は多くのアミノ酸が連なったものですが、アミノ酸の種類は20種類あります。この20種類のアミノ酸RNAの塩基の並び方で決めていいます。アミノ酸は3つの塩基の「A」や「U」などが変わっただけで別のアミノ酸になってしまうのです。

 

余談ですが、コロナウイルスでもアミノ酸配列に変異が起こっています。

コロナウイルスのニュースなどを見ていると、N501Y変異やE484K変異、L452R変異などといった言葉を耳にしたこともあるかと思います。
イギリス型やブラジル型と呼ばれているウイルスにはN501Y変異が見られ、南アフリカ型やブラジル型などにはE484K変異があると言われています。L452R変異はインド型変異株ウイルスと言われているそうです。

コロナウイルスでは塩基配列が変異したものが見つかっています。

N501Y変異株はRNA塩基配列を翻訳してアミノ酸に変えたとき、501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)からY(チロシン)に変わっていることを表しています。

E484K変異では484番目のアミノ酸グルタミン酸(E)からリシン(K)に変異したことを表しています。

 

私自身、生化学はもちろん、コロナウイルスの専門家でもないため詳しいことは書けませんが、コロナウイルスについて詳細を知りたい方は専門の書籍、ホームページをご覧下さい。