ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日は40Kに関して覚えておきたいこと、および人の体内に存在するカリウムからの放射能の計算について簡単に記事にし、40Kの部分半減期に関する過去問題の例もいくつか掲載致しました。
また、先日は1cm線量当量に関する記事で1cm線量当量率定数 ΓE[Sv・m2・MBq-1・h-1]を利用して線量当量率[Sv・h-1]を求める記事も掲載しました。以下の記事になります。
今日は昨日計算で求めた体内に存在する40Kを点線源とみなして、この点線源から25cmの距離のγ線による年間被ばく線量を計算してみましょう。40Kの1cm線量当量率定数は0.021[μSv・m2・MBq-1・h-1]とします。
まず、線量当量率[Sv・h-1]を求める公式のおさらいです。確実に暗記して下さい。
放射能Q[MBq]の線源からr[m]離れた位置での線量率E[μSv・h-1]
ΓE:線量率定数[μSv・m2・MBq-1・h-1]
公式中のQ[MBq]に昨日計算で求めた40Kの放射能4.3×103[Bq]、r[m]に140K点線源からの距離25[cm]の値を代入し、40Kの1cm線量当量率定数ΓEは0.021[μSv・m2・MBq-1・h-1]として、
と計算することができます。
分子の10-6は[Bq]単位を[MBq]単位に変換しています。
また、1cm線量当量率定数の単位は[μSv・m2・MBq-1・h-1]ですので、公式から計算できる線量当量率[Sv・h-1]を年間の線量当量に換算するためには1年間は24×365時間ですのでこの値を乗ずる必要があります。
先日も書きましたが、放射線取扱主任者試験の計算問題では必ず単位が問題文に明記されていますので、計算式に迷ったら単位から考えてみると計算式が分かります。
線量当量率[Sv・h-1]を計算する問題は、実務(2018年度までは管理測定技術または管理技術Ⅰ)の試験で毎年必ず出題されますので、線量当量率[Sv・h-1]を求める上述の公式は超重要公式です。単位を間違えずに必ず自分で計算できるようにしっかり暗記して下さい。