放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

化学の問題を振り返って

2019年度の第一種放射線取扱主任者試験の化学の問題について少し触れたいと思います。
難易度は例年並みといった感じではないでしょうか。
選択肢の中には難しい内容のものもあり、解答するのに戸惑う問題もいくつかありますが、今までの過去問題をしっかりと解いておけば6割は得点できる問題かと思います。

計算問題:問1、問2、問3、問5、問8、問21、問25

問1や問3のような原子数比や放射能を求める問題は過去問題でもよく出題されていますので、放射能を求める公式を理解していれば解けるかと思います。
問2は部分半減期ですね。化学や物化生の過去の問題で何度か出題されています。部分半減期を求める問題では252Cfや40Kがよく出題されています。昨年度2018年度の物化生問4Ⅱでは212Biの部分半減期を求める問題が出題されました。
問5の比放射能を求める問題もよく出題されています。2013年度化学問4、2014年度化学問7などが類似の問題です。
問8は昨年度2018年度物化生問4Ⅱの類似の問題です。昨年度出題されたばかりの問題で、皆さん過去問題をしっかりと解いて試験に臨んだかと思いますので解けた問題かと思います。
問21はクロム酸カリウムの沈殿に関する問題ですが、問題文が長くじっくり読まないと間違えそうな問題です。
問25の同位体希釈法に関する問題は毎年のように出題されていますので過去問題をしっかりと解いておけば得点できます。

放射平衡:問6、問7

問7は過渡平衡の図に関する問題です。放射平衡に関しては式だけでなく親核種、娘核種の放射能の変化を表す図もしっかりと覚えておきましょう。

核反応:問9、問10、問11

問9の励起関数の問題は過去にもあまり出題されていなかったかと思いますのでは難しかったかと思います。ただ、落ち着いて考えれば消去法で正答にはたどり着けるようにも思います。本試験中はまずはパスして、時間が余ったら考える程度でも良いかもしれません。

天然放射性核種:問12、問16、問17

天然放射性核種も過去問題でも非常によく出題されていますのでしっかり覚えておきたい分野です。

元素(放射性核種):問13、問14、問15

問13のリン、問14のPET核種は重要核種ですので確実に暗記しておきましょう。
問15は低エネルギーβ線放出核種の半減期に関する問題です。これらの核種も重要核種ですので必ず暗記しておきましょう。

沈殿:問18

2005年度化学問19の類題です。沈殿や溶解に関しての問題です。

気体発生:問20

イオン交換樹脂:問22

最近、ここ5年くらい前から陽イオン交換樹脂や陰イオン交換樹脂に関する問題がよく出題されているように思います。

ホットアトム:問26

放射線利用機器:問27

その他

問19はSrの分析法に関する問題で難しかったかと思います。
問29は生物の試験で、問30は物理の試験でも出題されるような問題です。