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ラジカル

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日今日と暖かい日が続き、少しずつ春らしい日が多くなってきていますね。
来週は入学式という学校も多くあるかと思いますが、その頃には桜もちょうど満開になりそうな感じですね。
昨日、酸化剤、還元剤に関しての記事を紹介しましたが、それらに関連する事項して出題頻度が高いことについて少し付け加えたいと思います。
 
昨日の重要事項として、
必ず覚えておきたい酸化力、還元力がある物質
 酸化力があるもの : 過酸化水素(H2O2)、OH・(ヒドロキシルラジカル)
 還元力があるもの : 水和電子( eaq-)、H・(水素ラジカル)、水素(H2)

を書きましたが、ここでラジカルという言葉が出てきています。
 
ラジカルをインターネットで調べてみますと以下のように書かれてあります。
Wikipedia
「ラジカル (radical) は、不対電子をもつ原子や分子、あるいはイオンのことを指す。フリーラジカルまたは遊離基とも呼ばれる。」

kotobank
「対をなさない電子を一つまたはそれ以上もつ原子または原子団。」
一般に、分子が熱・光・放射線などの作用を受け結合が切れて生じ、不安定で反応性がきわめて大きい。フリーラジカル。ラジカル。」

ラジカルとは対をなさない電子(不対電子)を持っているということです。
OH・(ヒドロキシルラジカル) 、H・(水素ラジカル)の「・」は不対電子を意味しています。
酸素分子は1電子還元されるごとに、スーパーオキサイドラジカル、過酸化水素ヒドロキシルラジカル、水と変化していくこと、それを式で表すと以下のようになることは是非覚えて下さいと昨日の記事でも書きました。

 イメージ 1
 
その他、覚えたい重要事項として、
・酸素分子と水和電子の反応でスーパーオキサイドラジカルが生成する
 イメージ 2

・スーパーオキサイドラジカルはSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)によ
 り不活性化される
過酸化水素はカタラーゼにより水と酸素になる
 イメージ 3

・酸素は2つの不対電子をもつフリーラジカルである
 (ただし、一重項酸素はラジカルではない)
過酸化水素はラジカルでない
活性酸素は大気中に含まれる酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したもの
 の総称であり、スーパーオキサイドラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化
 水素、一重項酸素などがある

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